メルセデス・ベンツが初の急速充電ネットワーク施設を千葉公園にオープン【パートナーはパワーエックス】

公開 : 2025.07.14 11:45

メルセデス・ベンツの急速充電ネットワークを担うメルセデス・ベンツ・ハイパワー・チャージング日本は7月8日、第1号拠点『メルセデス・ベンツ・チャージング・ハブ千葉公園』を開設しました。橋爪一仁のレポートです。

メルセデス・ベンツ初の急速充電ネットワークは千葉公園から

メルセデス・ベンツの急速充電ネットワークを担うメルセデス・ベンツ・ハイパワー・チャージング日本は7月8日、第1号拠点『メルセデス・ベンツ・チャージング・ハブ千葉公園』を開設、サービスをスタートした。

『メルセデス・ベンツ・チャージング・ハブ』には、パワーエックス製の蓄電池ユニット付急速充電器が用いられ、専用ディスペンサーユニットは1基2口の充電ポートを備え、最大出力150kWの急速充電を提供する。

7月8日、『メルセデス・ベンツ・チャージング・ハブ千葉公園』のサービスがスタート。
7月8日、『メルセデス・ベンツ・チャージング・ハブ千葉公園』のサービスがスタート。    橋爪一仁

1回の充電時間は最大30分、すべての充電口が同時稼働する場合は出力を120kWに制限、2025年末までに使用電力の実質再生可能エネルギー100%を目指す。

充電サービス『MBチャージ・パブリック(旧メルセデス・ミー・チャージ)』、もしくは『パワーエックス・アプリ』により、すべてのBEVユーザーの利用を可能とするが、対象はCHAdeMO対応で適用するBEVやプラグインハイブリッド車のみで、CHAdeMOアダプターは利用できない。

MBチャージ・パブリックの急速、普通充電器併用プランは基本料金5720円&月の充電料金94.6円/kWh、パワーエックス・アプリは基本料金0円&月の充電料金100円/kWh。従量課金制のため、充電器の出力や環境の影響を受けず充電量による料金となる。

開所式には千葉市長や千葉市議会議長らも出席

7月8日には開所式が行われ、神谷俊一氏(千葉市長)、松坂吉則氏(千葉市議会議長)、伊藤正裕氏(パワーエックス社長)らが、アンドレアス・レーア氏(メルセデス・ベンツ・ハイパワー・チャージング日本社長)とゲルティンガー剛氏(メルセデス・ベンツ日本社長)と共に登壇した。

レーア社長はメルセデス・ベンツ・チャージング・ハブの特徴を、「まず、高出力急速充電と操作しやすいタッチスクリーンで快適に充電ができること、次にアクセスしやすい主要都市から事業展開すること、さらに再生エネルギーでサスティナブルであること」と話した。

開所式にて左からアンドレアス・レーア社長とゲルティンガー剛社長。
開所式にて左からアンドレアス・レーア社長とゲルティンガー剛社長。    橋爪一仁

ゲルティンガー社長は、「2039年までに新車販売におけるバリューチェーン全体のカーボンニュートラルを目指し、お客様に最高のプロダクトとサービスを提供し続けることを最重要視し、電動化と内燃機関の効率化に取り組む」と説明した。

神谷市長は、「千葉公園は市初のPI事業で昨年リニューアルし、大きな芝生広場を中心に多くの方が集う場所であることにも意義を持つ。包括連携協定からメルセデス・ベンツより公用車も貸出されている」ことに謝意を表した。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    橋爪一仁

    Kazuhito Hashizume

    ジャーナリスト。自動車業界を経て現在はアビームコンサルティング(エグゼクティブ・フェロー)。企画業務を中心に自動車のブランド・オリジナリティ時代におけるCASE、DX×CX、セールス&マーケティング、広報、渉外、認証、R&D、工場管理、生産技術、製造等の幅広い領域を研究、アドバイザー業務を中心に活動中。特に自動車を経済と技術の側面から分析するのが専門。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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