メルセデス・ベンツ 新型高級ミニバン『VLE』のテスト車両公開 2026年発売へ

公開 : 2025.07.04 18:45

メルセデス・ベンツは、VクラスやEQVの後継となる新型『VLE』のプロトタイプを公開しました。実質的にEクラスのバンタイプと言えます。最近のテスト走行では、ドイツからイタリアまで走り耐久性を検証したとのこと。

Eクラスに相当する次世代モデル

メルセデス・ベンツは、来年発売予定の新世代の電動ミニバン『VLE』のプロトタイプを公開した。新型Vクラスシリーズの一翼を担うことになる。

バンモデル向けの新しいEV専用プラットフォーム『VAN.EA』を採用し、商用車をベースにした既存のVクラスよりも乗用に特化したモデルとなる。

メルセデス・ベンツ新型『VLE』のプロトタイプ
メルセデス・ベンツ新型『VLE』のプロトタイプ    メルセデス・ベンツ

本質的にはEクラスのバンバージョンであり、「グランドリムジン」と呼ばれるVLSの下位に位置付けられ、ファミリー層やタクシー会社などをターゲットとする。

新型VLEは現在、来年の発売に向けてテスト段階にある。エネルギー効率と性能の検証に焦点を当てており、最近ではドイツのシュトゥットガルトからイタリアのローマまでアルプスを越える走行試験を実施し、耐久性を調べたという。

乗車するテストエンジニアは「普通の運転」を行い、車内は全行程を通じて摂氏22度に空調管理されていた。計13時間で走行を完了し、2回(各15分間)充電のため停止した。総走行距離が約1100kmであることを考慮すると、満充電でのEV航続距離は約400~480kmと推定されるが、メーカー公称値はまだ発表されていない。

メルセデス・ベンツ・バンズの開発責任者であるアンドレアス・ツィガン氏は、「当社の未来のMPV(ミニバン)は、日常使用への適性を印象的に示しました」と述べている。

VLEは、最大8人乗りの乗用車バージョンに加え、キャンピングカーの『マルコポーロ』など、さまざまな派生モデルも展開される見込みだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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