【発売開始、即完売の人気車】見た目以上に走りが凄い!ランドローバー・ディフェンダー・オクタは極上のダイヤモンド

公開 : 2025.07.15 12:15

オフロードの速さに圧倒される

公道試乗後に用意されたオフロード試乗の方が、ディフェンダー・オクタのパフォーマンスをより深く体感することができた。オフロードコースは落差30cmほどの凸凹や轍が掘られた森の中を縫うレイアウトで、並みのクロスオーバーSUVでは車体下を打ってしまいそうだ。

ステアリング中央下に設けられたボタンで『オクタ・モード』を選択し、プロのラリードライバーが運転する前走車を追いかけていく。そのペースがどんどん上がっても、不思議と恐怖感はなかった。何しろフラットな姿勢のままオンザレールで走れるし、驚いたことにタイヤが路面から離れる感じが皆無なのだ。

オフロード試乗で、ディフェンダー・オクタのパフォーマンスをより深く体感。
オフロード試乗で、ディフェンダー・オクタのパフォーマンスをより深く体感。    神村聖

重量級のボディをほとんどグラつかせず、しかしまるで超軽量タイヤ&ホイールを履いているかの如き追従性を発揮する。先導を担当したドライバー氏曰く、「伸び側のストロークが非常に長く、しかも伸びも縮みとも速いのでこの走りができる」のだという。ダカール・ラリーへノーマル車に安全装備を追加した程度の仕様で出場するというのも納得がいく話だ。

超高性能SUVにしてラリーレイドスペシャルのようなディフェンダー・オクタ。だがこのクルマの真価は、ベーシックなディフェンダーの動的質感をそのまま全方位的に違和感なく拡大している点にある。見た目も、超絶なパフォーマンスと比べると控えめなもの。そこはイギリス車らしく、アンダーステートメントの精神が行き届いている。

ポルシェ911のGT3RSがそうであるように、もし全てのパフォーマンスを使いこなせないとしても、大いに所有欲をくすぐられる1台なのであった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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