欧州で中古ディーゼル車の需要増 価格10%アップも 新車の減少が一因に
公開 : 2025.08.08 18:45
新しいディーゼル車は入ってこない?
幸い、これらの一部モデルを除けば、大部分はかなり安定しており、3年落ちディーゼル車の平均価格は1年前と比較して2.1%しか下落していない。ガソリン車の場合、1.3%の下落となっている。
1年落ちかつ走行距離が3万2000km程度の場合、その順位は逆転し、ディーゼル車は1.4%安く、ガソリン車は1.6%安くなっている。

車両オークションおよびリマーケティング会社Cox Automotive Internationalのインサイトディレクター、フィリップ・ノタード氏は、ディーゼル市場の大部分で安定が戻ったことを前向きに受け止めている。
ノタード氏は次のように述べた。「コロナ直後のピーク時、2~4年落ちのディーゼル車でも新車価格の73%、1年未満の場合は98%の値がつくこともありましたが、市場に秩序が戻りつつあります。2023年には、ガソリン車へのシフトと税制変更の影響でEVシフトも一部進んだため、ディーゼル車の価値下落率はガソリン車よりも急激でした」
「この年のディーゼル車の新車販売台数が減少したことで、現在、3年落ちのディーゼル車は15万5000台しか走っていません。価格は下落しているものの、2~4年落ちのディーゼル車は現在、新車価格の51%程度、ガソリン車は58%程度と、ほぼ堅調に推移しています。EVの場合は約36%です」
中古ディーゼル車の不足と価格の安定は、ディーラーの展示スペースにも反映されている。
大手自動車販売店のMotorpointは、通常5000台ほどのクルマを在庫しており、そのほとんどは登録から4年以内の中古車だ。現在、そのうちの約350台がディーゼル車とディーゼルハイブリッド車だ。具体的には、2023年式アウディA4 35 TDI SラインSトロニック(走行距離2万3000km、2万2699ポンド/約445万円)や、2022年式フォード・クーガ1.5エコブルーSTラインX(走行距離2万7000km、1万9999ポンド/約390万円)などがある。
MotorpointグループCEOのマーク・カーペンター氏は、ディーゼル車の需要は大幅に減少しているものの、新車の生産台数が減少しているため、中古車が顧客にとって入手しやすい唯一の選択肢になると指摘した。
しかし、将来的にディーゼル車の需要が再び増加しても、必ずしも価格が急騰するとは見ていない。
カーペンター氏は、「中古ディーゼル車の需要が上昇すれば、価格にもある程度影響が出るでしょう。しかし、新車の台数が減少しているため、中古ディーゼル車の在庫はどんどん古くなり、新車に近いクルマを求めるドライバーにとっては魅力が下がってしまうでしょう」と述べている。





















