日産の最新『eパワー』搭載車、ワンタンクで1300km走破 キャシュカイで英国縦断チャレンジ

公開 : 2025.08.18 07:45

日産は小型クロスオーバー『キャシュカイ』で英国グレートブリテン島を縦断する1347kmの燃費チャレンジを実施しました。途中で1度も給油することなくゴールし、26.5km/lの燃費を達成しました。

カタログを上回る低燃費を達成

日産は、欧州で販売している『キャシュカイ』のプロモーションの一環として、途中で1度も給油せずに英国のグレートブリテン島を縦断した。新開発のハイブリッドシステム、eパワーの燃費と走行性能をアピールしている。

日産のエンジニアによる運転で、イングランド西端のランズ・エンドからスコットランドの北端ジョン・オ・グローツまで1347kmを走行。平均燃費26.5km/lを達成したという。

英国縦断に挑戦した日産キャシュカイ
英国縦断に挑戦した日産キャシュカイ    日産

英国では過去にも同様のチャレンジが行われている。2007年に1.5Lディーゼルエンジン搭載のキャシュカイが同じルートを走り、23.7km/lの燃費を記録したが、今回はそれを上回る成果を挙げた。

日産によると、総走行時間は18時間(2日間)で、ゴール時点でもまだ160kmほど走行できるだけのガソリンが残っていたそうだ。

日産のeパワーは、従来のハイブリッド・パワートレインとは仕組みが異なる。ターボチャージャー付き1.5Lガソリンエンジンは車輪を直接駆動することはなく、1.8kWhの小型バッテリーに電力を供給し、その電力で電気モーターを駆動する。モーターは、最高出力204psと最大トルク33.6kg-mを発揮する。

今年初頭、eパワーは新しい「5-in-1」構造にアップグレードされ、モーター、ジェネレーター、インバーター、増速機、減速機を1つのパッケージに統合した。これにより小型化を実現し、レスポンスも向上したという。今回キャシュカイに搭載されていたのは、この最新版のeパワーシステムだ。

26.5km/lという燃費は、メーカー公称値(カラログ値)の22.2km/lを大幅に上回るものだ。ただし、日産は平均速度や走行スタイルの詳細を公表していない。ゆっくりとした穏やかな運転であれば、公称値よりも優れた燃費を達成できる可能性がある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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