【グローバル限定車も発売】アウディのEVフラッグシップ『eトロンGT』が大幅アップデート 『S』と『RS』を日本導入

公開 : 2025.08.22 08:05

アウディのフラッグシップ・グランツーリスモ『eトロンGT』シリーズが大幅なアップデートを受け、『S eトロンGT』と『RS eトロンGTパフォーマンス』のラインナップで日本導入されました。より効率化・高性能化が図られた電動四輪駆動システムを備えての登場です。

eトロンGTシリーズを大幅アップデート

アウディ・ジャパンは8月19日に、アウディの電動グランツーリスモのフラッグシップモデル『eトロンGT』シリーズの改良モデルの販売を開始した。

一充電走行距離とパフォーマンスを大幅が大幅に向上した新ラインナップは、スポーツモデルの『S eトロンGT』と、ハイパフォーマンスモデルの『RS eトロンGTパフォーマンス』で構成される。

改良新型アウディRS eトロンGTパフォーマンス。
改良新型アウディRS eトロンGTパフォーマンス。    アウディ・ジャパン

また、新モデルの世界的な発売を記念したグローバル限定モデル、『RS eトロンGTパフォーマンス・エクスクルーシブ・エディション』が25台の限定で発売となる。

新型アウディeトロンGTシリーズの価格は、『S eトロンGT』が1728万円、『RS eトロンGTパフォーマンス』が2469万円、限定モデルの『RS eトロンGTパフォーマンス・エクスクルーシブ・エディション』が3129万円となる。

より高効率なバッテリーを搭載

今回のアップデートでは、電動四輪駆動システムに手が入れられ、より高効率でパフォーマンスアップが図られた。

駆動用バッテリーは、両モデルともに総電力量105kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。従来より高密度化が図られたことで重量は9kg削減される一方、容量は12kWh増加した。

改良新型アウディS eトロンGT。
改良新型アウディS eトロンGT。    アウディ・ジャパン

回生システムから得られるエネルギーも、従来の290kWから最大400kWに増加した。回生システムは手動と自動を切り替えでき、回生レベルはシフトパドルにより3段階で変更可能である。

一充電走行距離はWLTCモードで従来より約20%伸びて、『S eトロンGT』で648km、『RS eトロンGTパフォーマンス』では631kmを達成した。また最大150kWの急速充電にも対応し、充電時間も短縮されている。

アウディ史上最もパワフルな4WDシステム

新型eトロンGTシリーズに搭載される四輪駆動の『クワトロシステム』は、前後アクスルに各1基ずつのモーターで構成される。

フロントには176kW(239ps)のPSM(永久磁石同期モーター)を搭載。さらに『RS eトロンGTパフォーマンス』にはより高い放電電流を発揮する改良型のパルスインバーターを採用している。リアには415kW(564ps)のPSMを搭載し、双方のモーターにはハードなドライビングに対応した『パワーリザーブ機能』を備えている。

改良新型アウディRS eトロンGTパフォーマンス。
改良新型アウディRS eトロンGTパフォーマンス。    アウディ・ジャパン

システム最高出力はローンチコントロール時で『S eトロンGT』が500kW(680ps)、『RS eトロンGTパフォーマンス』では680kW(925ps)を発揮し、アウディ史上もっともパワフルな市販モデルとなった。

0-100km/h加速は『S eトロンGT』が3.4秒、『RS eトロンGTパフォーマンス』はわずか2.5秒でこなし、最高速度は250km/hに達する。

出力を大幅に増大させた一方、モーターの構成部品を再設計し、冷却システムを最適化することで、リアに搭載されるモーターを約10kg減量。さらにドライブシャフトの強化と四輪駆動の制御系の改善により、よりスムーズなパワー配分を実現した。

さらに『RS eトロンGTパフォーマンス』に、ステアリング上の『プッシュtoパス』ボタンを押すことで、70kW(95.2ps)の出力が上乗せされ、620kW(843ps)を10秒間維持する『ブースト機能』が標準装備される。ブースト使用時にはメーターパネルに有効時間がカウントダウン表示されるようになっている。

また、増大した出力に対応してブレーキには、新開発のスチールディスクとキャリパーを組み合わせた大型ブレーキシステムを採用。標準ではブラックとなるキャリパーはオプションでレッドも選択でき、『RS eトロンGTパフォーマンス』に標準搭載の『タングステンカーバイドコーティング・ブレーキディスク』もオプションで用意される。

さらに、『RS eトロンGTパフォーマンス』には、10ピストンキャリパーのセラミックブレーキもオプション設定され、キャリパーカラーは『アンスラサイトグレー』もしくは『レッド』から選択できる。

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  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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