2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高の電動スポーツカー 10選 速さと楽しさを追求したEV

公開 : 2025.08.16 18:25

走り、スタイル、快適性、使い勝手など、さまざまな観点からAUTOCAR英国編集部イチオシの「電動スポーツカー」を10台紹介します。曲線美のクーペから大出力のハイパーカーまで、バラエティは以前にも増して豊かです。

「電気」で楽しむドライビング

走行性能、デザイン、乗り心地、実用性など、さまざまな観点からAUTOCAR英国編集部が選ぶ最高の電動スポーツカーを10台紹介する。

スポーツカーといえば、これまではガソリンを燃やし、アドレナリンを刺激するマシンが市場を独占していた。しかし、最近台頭しつつあるバッテリーEVのパワートレインは、内燃機関では難しかったパワーとパフォーマンスを実現している。

現在英国で販売されているものの中から、特に優れた電動スポーツカーを10台厳選する。
現在英国で販売されているものの中から、特に優れた電動スポーツカーを10台厳選する。

EVとしてだけではなく、スポーツカー全体で見ても競争力の高いモデルが徐々に増えてきた。

この記事では、伝統的な低車高のスポーツカーから、曲線美のクーペ、大陸を駆け抜けるグランドツアラー(GT)まで、幅広いモデルを取り上げている。

電動スポーツカー市場の変化は激しく、常に新しいモデルが投入されている。そのため、ここで紹介するモデルの中には、今日にでもショールームから走り出すことができるものもあれば、まだカタログに記載されているだけのものもある。

最高の1台としてAUTOCAR英国編集部が選んだのは、アルピーヌA290だ。魅力的なダイナミクス、優れたパフォーマンス、そして日常での使い勝手の良さが評価された。「ルノーホットハッチの系譜を継ぐクルマだ」と編集部員たちは評している。

では、アルピーヌA290や、その他のモデルについて解説していこう。

(翻訳者注:各モデルの装備や価格は英国仕様に準じます。英国市場から撤退、販売終了したモデルについては取り上げていません。)

1. アルピーヌA290

デザイン:9点 インテリア:9点 パフォーマンス:10点 乗り心地とハンドリング:10点 コスト:7点
長所:優れたサーキット走行性能 日常的に快適に使える 優れたマルチメディアシステム
短所:遊びすぎると航続距離が急激に減少する 車内収納スペースが不足、カップホルダーが1つもない 公道走行にもっと特化すべきでは?
最大の特徴:手頃な価格で楽しめるEV

アルピーヌA290は、現在英国で販売されている電動スポーツカーの中で最高の1台である。数ある市販EVの中でも群を抜いて楽しいクルマだ。

1. アルピーヌA290
1. アルピーヌA290

「パッシブサスペンションを採用したスポーティな小型車としては、驚くほど乗り心地が素晴らしい。特に、ミニ・クーパーSEに乗ったことがある人なら、その違いに驚くことだろう」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター(AUTOCAR英国編集部)

決して、ルノー5に派手な装飾を施しただけのクルマではない。A290は、5と同様のサスペンションを採用しているが、新しいスプリングとダンパー、アンチロールバー、油圧式バンパーストップ、軽量アルミニウム製フロントサブフレームなど、アルピーヌ独自の機械的改良が施されている。

パワートレインの仕様は2種類(最高出力180psまたは220ps)が用意されている。後者は0-100km/h加速6.4 秒を誇る。

印象的で高級感のあるインテリアに加え、卓越した乗り心地、正確なステアリング、そして魅力的なスロットルを備えている。影が薄れつつあるホットハッチの復活を期待させる1台だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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