【もっとわがままになれる?】日産の軽スーパーハイトワゴン、新型ルークス初公開!キーワードは『かどまる四角』

公開 : 2025.08.22 10:00

8月22日、日産自動車(以下、日産)は今年の秋頃に発売を予定している新型『日産ルークス(ROOX)』を先行公開しました。日本において、拡大している軽スーパーハイトワゴン市場での日産プレゼンス向上を目指しています。篠原政明のレポートです。

目指すは『先進技術が生み出す、上質の軽』

8月22日、日産自動車(以下、日産)は今年の秋頃に発売を予定している新型『日産ルークス(ROOX)』を先行公開した。

ルークスは日産の軽スーパーハイトワゴンで、初代は2009年に発表。これはスズキ・パレット(スペーシアの前身)のOEM供給モデルだった。2013年に登場した2代目は車名が『デイズルークス』となり、三菱自動車工業(以下、三菱)との合弁会社であるNMKVで製造され、三菱eKスペースとの姉妹車となった。

8月22日に先行公開された4代目となる新型日産ルークス。
8月22日に先行公開された4代目となる新型日産ルークス。    平井大介

今回発表された新型は4代目にあたる。新型ルークスも、現行型である3代目に引き続きNMKVのマネジメントのもと、日産が企画、開発を行っている。

さて、『家族のクルマ』、『先進的なクルマ』として進化してきたルークスだが、4代目となる新型ルークスでは、以下の点を開発ポイントとしている。

・上質で快適なインテリアや視界サポート機能をはじめとする運転のしやすさにこだわり、ドライバーが『もっとわがままになれる軽』を提供する。
・日本において、拡大している軽スーパーハイトワゴン市場での日産プレゼンス向上を目指す。

そこで求められるものは、『スタイリッシュな機能的空間』と『ダントツに安心できる走り』だという。ルークス(ROOX)というネーミングは『Roomy×Max』が由来となっている。つまり、広々としてゆとりのある室内空間が商品特徴なのだが、さらに走りの部分も含めて進化したのが、新型ルークスというわけだ。

『かどまる四角』を多用したエクステリア

新型ルークスのサイズは、全長3395mm、全幅1475mm、全高1785mm(4WDは1805mm)、ホイールベース2495mm。現行型も軽自動車規格いっぱいのサイズだから、全高が5mm高くなった以外、サイズは変わらない。だが、ルーフ前端を前へ伸ばし前後のウインドウを立てることで、軽No.1の広さと見晴らしの良さをさらに進化させている。

デザインコンセプトは『かどまる四角』。

デザインコンセプトは『かどまる四角』。室内外の各部でモチーフが発見できる。
デザインコンセプトは『かどまる四角』。室内外の各部でモチーフが発見できる。    平井大介

四角は広さや大きさを象徴し、そのかどを取り丸くしたモチーフとすることで、新型ルークスのぬくもり感と遊び心を表現したい。そこで、軽自動車の規格で最大限に広く、そしてワクワク感をもたらすため、かどまる四角のデザインモチーフを、ヘッドライト、リアコンビネーションランプ、ドアハンドル、ホイールなど、随所に取り入れている。

例えば、ヘッドランプはフロントフェンダー側まで回り込ませることで、クルマをワイドに見せている。リアまわりも同様で、かどを丸くしてそこに縦長のリアコンビネーションランプを配することで、ワイドなスタンスを感じさせる。

ヘッドランプは、LEDランプのクラスターにも『かどまる四角』を用い、リアコンビネーションランプも、ストップランプやターンシグナルなど、個々がその5連縦型となっている。さらにフロントグリルの一部やドアハンドル部など、随所に用いている。

ホイールもグレードによって3種類が用意されるが、いずれも『かどまる四角』をデザインモチーフとした、ぬくもり感や遊び心が表現されたユニークなものだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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