フェラーリ500に勝ったEタイプ クームズ・チューン・ジャガー(2) マニア心を刺激するコダワリ
公開 : 2025.09.13 17:50
最古参ディーラー、クームズ&サン社のチューニング・ジャガー チャップマンも1勝を掴んだMk1 市販サルーン最速といえたMk2 フェラーリ500に勝ったEタイプ UK編集部が3台をご紹介
もくじ
ー内容は希望次第 確かな改造を受けた30台
ー100km/hから160km/hまでが特に活発
ーフェラーリ500 スーパーファストに勝ったEタイプ
ー買い物の足にも使われた実用性
ー完全なオリジナル状態のMk2は2台だけ
内容は希望次第 確かな改造を受けた30台
クームズ仕様のジャガーMk2に関して、詳細な記録はない。だが、クームズ&サン社の元従業員でジャガーの歴史へ詳しいケン・ベル氏が、部分的に資料を残してくれている。
それを辿ると、クームズ仕様の多くは従業員が購入していたらしい。ベース車両の殆どには、ジャガー・マークIX譲りの3.8Lエンジンが積まれていたようだ。

「パンフレットが作られたのは、チューニングを始めてから約2年後。30台のMk2を、公道用に改造しています。自分の資料には30台以上の記録がありますが、内容は希望次第で違いました。ざっくり、30台は確かな改造を受けたといって良いでしょう」
その1台、クームズ仕様の1961年式Mk2を4年間所有するマニアが、ポール・スウィーニー氏。ガレージには別のMk1 3.4も保管してあるそうだ。「Eタイプには、余り興味を抱くことはなかったんです」
100km/hから160km/hまでが特に活発
「このMk2はオーナー歴が少なく、珍しいカルメン・レッドの塗装が気に入っています。2人目のオーナーが、1963年にクームズ仕様へ改造したようです。長距離用ガソリンタンクとトランクラック以外、すべてのメニューが施されているんですよ」
ダッシュボードには追加のスイッチ。グローブボックスの蓋には、時計が備わる。シートはオリジナルを残すべく、1980年代にクームズ自身がレストアで外したとされるアイテムへ、置き換えられている。

スウィーニーが続ける。「エンジンは完全にアップグレード済み。100km/hから160km/hが特に活発です。ブレーキは1960年代の水準ですけどね。パワーステアリングはないですが、殆ど困りません。電子点火システムでなくても好調です」
「ボンネットのルーバーは、領収書がないので、後から追加されたのかも」。と説明する彼が特に気に入っているのが、専用のアンチロールバー。コダワリの細部が、マニア心を刺激するようだ。
フェラーリ500 スーパーファストに勝ったEタイプ
ベルの話では、クームズ&サン社はEタイプも3台チューニングしたという。ダーク・グリーンの1台は1965年に自ら手掛けたと振り返るが、今回のレッドの1台が、現存する唯一のクームズ仕様だと考えられている。
現在のオーナーは、ギャレス・リチャードソン氏とトニー・モリス氏。2019年に入手し、ジャガーを得意とするウィンスピード・モータースポーツ社でレストアされている。放置期間が長く傷みは酷かったものの、オリジナル状態にはあったとか。

「1962年にサミュエルズさんという人が購入しています。高圧縮比ヘッドなど、ベーシックなエンジンの改造の他に、特別なエグゾーストシステムと、トリプル・ワイヤーホイールが装備されていました」
トランスミッションは、変速しやすいオールシンクロだ。「彼は1965年にフェラーリ500 スーパーファストと競って、勝ったようですね」。リチャードソンが微笑む。












































































































