EVのようにシームレス BYDシール 6 DM-i(2) 検討価値アリ 多くの競合が視野に

公開 : 2025.09.17 19:10

検討価値アリ 多くのモデルも視野に入る

正直なところ、シール 6 DM-iへ明確な魅力があるとはいいにくい。低く設定されるであろうお値段で、訴求力を補完することになるはず。

それでも、パワートレインの滑らかさは感心するほど。プラグイン・ハイブリッドの実力にも、充分な競争力はある。検討の価値は、アリだろう。

BYDシール 6 DM-i ツーリング・コンフォートライト(欧州仕様)
BYDシール 6 DM-i ツーリング・コンフォートライト(欧州仕様)

他方、この予算を準備するなら、多くのモデルが視野に入ることも事実ではある。ひと回り小さくても構わなければ、ゴルフ・ヴァリアントの方が完成度では遥かに上。乗り心地や操縦性だけでなく、運転支援システムやインフォテインメントも優れている。

◯:滑らかなパワートレイン 恐らく低価格 従来のBYDにあった不満は改善
△:乗り心地と操縦性の磨き込みが足りない 車内のユーザーインターフェイスに改善の余地あり

BYDシール 6 DM-i ツーリング・コンフォートライト(欧州仕様)のスペック

英国価格:3万6000ポンド(約712万円/予想)
全長:4850mm
全幅:1890mm
全高:1505mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:8.5秒
燃費:58.8km/L
CO2排出量:38g/km
車両重量:−kg
パワートレイン:電気モーター+直列4気筒1498cc 自然吸気
駆動用バッテリー:18.0kWh
使用燃料:ガソリン
最高出力:212ps(システム総合)
最大トルク:−kg-m
ギアボックス:1速リダクション(前輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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