【7.7億で落札】マセラティMC12ストラダーレがオークションで過去最高額を記録
公開 : 2025.09.15 08:05
今年のモントレーカーウィーク期間中に行われたオークションにおいて、2005年のマセラティMC12ストラダーレが、マセラティ過去最高額の約7.7億円で落札されました。ちなみにオートカーの過去の記事(2019年7月)では、新車価格が8120万円、掲載時の価格が3.6億円となっていました。
マセラティ史上最高額で落札
8月に米国カリフォルニアで開催されたモントレーカーウィーク2025期間中に行われた『モントレー・ジェットセンター・オークション』において、2005年モデルのマセラティMC12ストラダーレが、過去最高額となる520万ドル(約7億6800万円)で落札された。
マセラティMC12ストラダーレは、2004年に25台、翌2005年に25台の50台のみが生産された稀少なモデルであり、当時のマセラティを象徴するパフォーマンスとエンジニアリングそしてそのビジョンを体現する存在であった。

今回のオークションでは、同モデルの従来の最高額を37%上回る額で落札され、マセラティ史上もっとも高値で取引された1台となった。
MC12の生い立ちと高まる評価
マセラティMC12ストラダーレは、当時のFIA GT選手権 GT1クラスへの参戦のためのホモロゲーション・モデルとして開発された経緯を持つ。
そのパワーユニットは630psを発生する6.0L V12エンジンで、ホワイト(ビアンコ・フジと称された)にマセラティ・ブルーのアクセントを施したそのボディカラーは、1959から1961年に生産された『マセラティ・ティーポ61(バードケージ)』へのオマージュであり、デビューから20年を経た今もなお、世界中の愛好家やコレクターを魅了し続けるスーパーカーである。

『MC12 GT1』は、2004年から2010年にかけて、コンストラクターズカップ2回、ドライバーズチャンピオンシップ5回、チームチャンピオンシップ6回、そしてスパ24時間レースでの3勝を含む、通算14タイトル・22勝という輝かしい戦績を誇り、圧倒的な存在感を放ったマシンであった。
今回のモントレーでの高い評価は、このモデルのコレクターズカーとしての価値のみならず、スポーティな伝統、希少性、そして技術革新を融合させたスーパーカーへの世界的な関心の高まりを反映しているといえるだろう。






























