ルノー・ルーテシア R.S.(4代目) 歴代最高のホットハッチへ! 比類ない快適性と操縦性 【UK中古車ガイド】

公開 : 2026.02.18 18:05

比類ない快適性と操縦性を実現した、4代目ルーテシア R.S. ピカイチの敏捷性でも乗り心地は快適 1度運転すれば誰もが惹き込まれるホットハッチ UK編集部が中古車で魅力を再確認

忘れたくない2文字『R.S.』

GTIにタイプR。いずれも有能なホットハッチのサブネームとして、聞き慣れたワードといえる。近年、GRも加わった。だが、ルノーのR.S.も忘れたくない2文字だろう。

遡ること1993年、ラリーの参戦規定へ合致させるべく、ルノーはクリオ(ルーテシア)・ウイリアムズを開発。人気は予想以上で、限定ではなく、購入希望者へ広く提供された。これを機に、以降のルーテシアにもホットな仕様が設定されていった。

ルノー・クリオ(ルーテシア)R.S.(4代目/2012〜2019年/英国仕様)
ルノー・クリオ(ルーテシア)R.S.(4代目/2012〜2019年/英国仕様)

2012年に投入されたのが、4代目ルーテシア R.S.。1.6L 4気筒エンジンはターボ化され、最高出力200psを発揮。車重は3代目から50kg増え、0-100km/h加速はやや鈍ったものの、煮詰められたシャシーで比類ない快適性と操縦性を実現していた。

果たして4代目ルーテシア R.S.200は、歴代最高のホットハッチへ仕上がっていた。6速デュアルクラッチATが、楽しさの足を若干引っ張ったが。

1度運転すれば誰もが惹き込まれる

秀でたグリップ力と引き締まった姿勢制御、小気味良く切れるステアリングが相乗し、敏捷性はピカイチ。15%硬いカップ仕様サスペンションでも乗り心地は快適で、当時のフォードフィエスタ STに届かなくても、素晴らしい運転体験を謳歌できた。

スタイリングはフランス車らしく優雅で、インテリアは若干安っぽいもののモダン。後席は充分に広く、荷室容量は300Lと実用性も高い。ステアリングコラム側へ固定されたシフトパドルを、弾きにくく感じる人はいらっしゃるかも。

ルノー・クリオ(ルーテシア)R.S.(4代目/2012〜2019年/英国仕様)
ルノー・クリオ(ルーテシア)R.S.(4代目/2012〜2019年/英国仕様)

2016年にフェイスリフトされ、トロフィー・パッケージが英国仕様には追加されている。最高出力は220psへ上昇し、車高は前が20mm、後ろが10mm落とされた。ルノーの汎用エンジンの響きは、アクラポビッチ社製マフラーが引き立てた。

登場したばかりの6代目へ、ホットな仕様が追加されるかどうかは不透明。4代目のR.S.は、1度運転すれば誰もが惹き込まれること請け合い。多くの人がその魅力を再発見する前に、上物を探してみてはいかがだろう。

新車時代のAUTOCARの評価は?

印象的なグリップ力と姿勢制御。高速で俊敏なだけでなく、快適で使い勝手も良い。ルーテシアR.S.は、新しいルノーの魅力が詰まった楽しいクルマだ。(2013年10月23日)

ルノー・クリオ(ルーテシア)R.S.(4代目/2012〜2019年/英国仕様)
ルノー・クリオ(ルーテシア)R.S.(4代目/2012〜2019年/英国仕様)

オーナーの意見を聞いてみる

ルーシー・チェン氏

「わたしのルーテシアは、2014年式のR.S.200。普通のモデルとほぼ同じ値段でしたが、速さは驚くほどで、安定性も凄いですよ。カーブが続く道でも、見事に駆け抜けてくれます。過度な期待を抱かない限り、素晴らしいクルマだと思います」

ルノー・クリオ(ルーテシア)R.S.(4代目/2012〜2019年/英国仕様)
ルノー・クリオ(ルーテシア)R.S.(4代目/2012〜2019年/英国仕様)

「弱点といえるのが、電子制御関係。6速ATは渋滞時に滑らかさを欠き、求めたシフトダウンへ遅れることもあります。インテリアの質感は、価格相応でしょうね」

記事に関わった人々

  • 執筆

    アレックス・ウルステンホルム

    Alex Wolstenholme

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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