メルセデス・ベンツCクラスにバッテリーEV版『EQ』間もなく登場 見事に再現された動的特徴 プロトの助手席で感じたこと
公開 : 2026.03.20 18:05
立ち上がったフロントグリルと、電圧800Vの電動パワートレインを採用し、間もなく発表予定の電動版Cクラス。ドイツ御三家の競争激化は確実です。プロトタイプの助手席へ同乗した印象とは?
EV版Cクラス登場で激しくなるDセグ競争
メルセデス・ベンツのラインナップは、2026年に数10車種へ変化が生まれる予定。マイナーチェンジも多いものの、目玉といえるのは、同社のベストセラー、CクラスにバッテリーEV版が登場することだろう。
既にEQEとEQSで、高級電動サルーンの戦略は進展している。そしていよいよ、テスラ・モデル3が圧倒的な強さを見せる、Dセグメントにも参入することになる。

BMWは3シリーズのEV版、i3の準備を終わらせた。アウディは、A4 e-トロンの投入を数年後に控えている。ドイツ御三家の戦いが、一層激しくなることは確実だろう。
Cクラスの電動版は、EQCではなく、Cクラス EQを名乗る見込み。その正式発表が2026年4月に迫る中、筆者はドイツ南西部のイメンディンゲン・テストコースで、プロトタイプへの同乗が許された。
W206型より立ち上がったフロントグリル
写真の通り、ボディもインテリアもカモフラージュされていたが、既存のW206型Cクラスとの違いは瞭然。フロントグリルは立ち上がっているが、空気抵抗を追求するべく、リアウインドウはクーペのように寝かされている。
ルーフラインは、現行モデルより低く見える。ホイールベースとトレッドが伸ばされ、車内空間は若干広がったようだ。

Cクラス EQのプラットフォームは、MB.EA。電動パワートレインは電圧800Vで制御される。駆動用バッテリーは、64kWhから94kWhまで複数が設定され、航続距離は700km以上が主張される。
荒れた路面でも見事に落ち着いた乗り心地
助手席での体験に限られたものの、新型サルーンの敏捷性は間違いなさそう。フロントのグリップ力は明らかに高く、カーブでのボディロールは驚くほど小さい。オプションで用意される後輪操舵システムが備わり、ヘアピンカーブでの効果は顕著といえた。
英国の典型的な路面状況へ近い、荒れたアスファルトでは、見事に落ち着いた乗り心地を披露。ロードノイズも小さい。サスペンションが、しっかり煮詰められた成果だろう。

「軽快さを実現しつつ、Cクラスらしい快適性も保ったクルマを目指しています。電動化による車重の増加をドライバーへ実感させないことが、開発時の目標でした」。メルセデス・ベンツの技術者、エヴァルト・ダークス氏が話す。
「エンジンを積むCクラスと比べれば、走りは別次元といえるでしょう。スポーティさとコンフォートさの振り幅も、格段に広がっています」。と続ける。














































































































































