合理的じゃないのがゲレンデ? メルセデス・ベンツG 580 EQテクノロジー(2) 「正常な進化形」

公開 : 2025.10.17 19:10

合理的な選択肢とは呼べないのがGクラス

4基の電気モーターで走るゲレンデ。かなり高価で、高速域での静寂性はイマイチで、電費も良くはない。サイズの割に、実用性に優れるともいえない。1歩引いて見れば、合理的な選択肢とはいいにくい。しかし、それが伝統のGクラスでもある。

機能性重視のオフローダーから、レトロな雰囲気の目立つ高級SUVへ、市場でのポジションは変化している。そして、このクラスにも電動化の波は押し寄せている。G 580 EQテクノロジーが正常な進化形だと表現して、間違いではないだろう。

メルセデス・ベンツG 580 ウィズEQテクノロジー AMGライン・プレミアムプラス(英国仕様)
メルセデス・ベンツG 580 ウィズEQテクノロジー AMGライン・プレミアムプラス(英国仕様)

ちなみにメルセデス・ベンツは、オーストリアのシュクール峠を、フル充電で14回踏破できると主張する。対して、AMG G 63は6回でガス欠になるとか。

◯:Gクラス特有のスタイリングにミックスされたEV特有のディティール エンジン版より優れる悪路性能 ラグジュアリーなインテリア 高い目線
△:価格がお高め 高速道路で明確に悪化する電費

メルセデス・ベンツG 580 ウィズEQテクノロジー AMGライン・プレミアムプラス(英国仕様)のスペック

英国価格:15万4860ポンド(約3066万円)
全長:4825mm
全幅:1931mm
全高:1969mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:4.7秒
航続距離:473km
電費:3.3-3.5km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:3209kg
パワートレイン:クワッド永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:116.0kWh
急速充電能力:150kW(DC)
最高出力:587ps
最大トルク:117.3kg-m
ギアボックス:2速リダクション/四輪駆動

記事に関わった人々

  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

メルセデス・ベンツG 580 EQテクノロジーの前後関係

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