【EVは今が第2のスタート地点】リーフ、N-ONE e:にA6 eトロン!続々登場する新型の共通点

公開 : 2025.10.15 11:45

EVの現在位置は?

これまで各種eトロンを試乗してきたが、アウディとしてEVにどう向き合えば良いのかという迷いがあるように感じていた。

2010年代半ばに、フォルクスワーゲン・グループが他の自動車メーカーに先駆けてEVシフト戦略を打ち出し、アウティとしても量産開発を加速させる必要があった。そうしたアウディEV創世記を越えて、『第2成長期』へと向かう転換期が『A6 eトロン』ではないだろうか。

『実にアウディらしい』という印象の『A6 eトロン』。
『実にアウディらしい』という印象の『A6 eトロン』。    アウディ・ジャパン

このように、日産ホンダ、そしてアウディと紹介したが、それぞれがモデルとして市場セグメントが違い、また企業としてEVに対する過去の取り組み方も違う。だが、自動車市場を俯瞰すると、各社が『第2』というキーワードで示したステージにいる。言い方を変えると、EV市場全体が今、本格普及の可能性を探りながらの『地盤作り』のステージにある。

今になって2010年代からこれまでの道のりを振り返れば、それが『EV普及初期』にあたり、各社がEVにどう向きあうべきか『もがいてた』ということが分かる。それが現在、各社とも『ひとかわ剥けた』ような状態になった。

だからこそ、本格普及に向けた地盤作りができてきたのだと感じる。しかし、EV本格普及に向けてはグローバルで大きな課題がある。それは、EV導入による社会変革だ。

EVはエンジンをモーターに、またガソリンスタンドを充電スタンドに変換するだけの乗り物ではない。社会活動で最も多く使われている電気を共有するという点が、大きく違う。そうした社会変革を伴う議論が自動車産業界では、まだ弱い。

2020年代後半から2030年代に向けて、社会とEVとの関係がどう変わっていくのか、注視していきたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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