【三菱デリカD:5】昨年は過去最高の販売!唯一無二のオールラウンドミニバンが大幅改良でらしさ増幅 #JMS2025

公開 : 2025.10.29 10:30

三菱はジャパンモビリティショー2025において、大幅改良されたオールラウンドミニバンの『デリカD:5』を発表しました。モデル末期と思われますが、昨年は過去最高の販売台数と今なお高い人気を誇ります。篠原政明の解説です。

モデル末期?ながら今なお高い人気

10月29日、三菱自動車工業(以下、三菱)はジャパンモビリティショー2025において、大幅改良されたオールラウンドミニバンの『デリカD:5』を発表。予約注文を10月30日から開始し、発売は今冬を予定している。

『デリバリーカー』に車名を由来するデリカは、1968年に初代『デリカ・コーチ』登場以来、現在の5代目となるデリカD:5まで累計販売台数138万台以上を誇る、ロングセラーモデルだ。

三菱デリカD:5(プロトタイプ)
三菱デリカD:5(プロトタイプ)    三菱自動車

現行型のデリカD:5も2007年の登場以来18年を経て、そろそろモデル末期と思われるのだが人気は持続しており、昨2024年は過去最多の約2万2000台を販売。さらに今年はそれを上回る台数となる見通しだ。

2024年の販売状況を見ると、2023年に投入された特別仕様車『シャモニー』が約半数を占める人気ぶりで、同じく特別仕様車のブラックエディションを含む最上級グレードの『P』が約9割を占めている。

今回の大幅改良では、『デリカらしさ』としてタフで機能的なデザインや走破性を向上させ、『安全・安心・快適』として安全、便利機能の強化を図っている。

シンプルで立体感のある力強いデザイン

まずエクステリアでは、フロントグリルと前後バンパーをシンプルで立体感のある力強いデザインとした。リアゲートには『DELICA』ロゴをガーニッシュ内に取り込み、リアゲートパネルをよりシンプルでプレミアム感のあるデザインに変更。

ボディサイドではワイドで安定感のある足まわりと高い走破性を想起させる新採用のホイールアーチに加え、力強さを強調しギア感を高めた新デザインの18インチアルミホイールを採用した。

三菱デリカD:5(プロトタイプ)
三菱デリカD:5(プロトタイプ)    三菱自動車

ボディカラーでは、人気のソリッド色調グレーに光の当たり方でブルーのハイライトが映る特別色『ムーンストーングレーメタリック』を採用した『ブラックマイカ』との2トーンを新たに追加。2トーン5色、モノトーン4色の全9色展開とした。

インテリアでは、8インチのカラー液晶ディスプレイメーターを採用して視認性を向上。金属調アクセントを採用したインストルメントパネルにより、先進性に加えギア感とプレミアム感を高めた。センターパネルは傷つきに配慮しダークグレーとした。

シートにはシャモニーで好評のスエード調素材(撥水機能付き)と合成皮革のコンビ生地を採用し、ステッチをインテリア各部と同様のカーキ色として、より機能的で統一感のあるものにしている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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