創設者は元テスラ 車重895kg超軽量EVスポーツカー『ロングボウ・スピードスター』テスト車両公開 設計からわずか半年

公開 : 2025.11.06 12:25

年間2000台規模の生産へ

プロトタイプのインテリアは未完成だが、アルピーヌA110とほぼ同等サイズ(全長4.2m、全幅1.8m)のクルマとしては広々としているように見える。デザインスケッチ上では、比較的シンプルなアルミベースの構造が採用され、ダッシュボードにスクリーンはなく、運転席前に2つの円形メーターが配置されている。昔ながらのイグニッションキーと、センターマウントのシフトレバーが目を引く。

100年後も変わらない魅力を維持するための重要な要素はもう1つある。英国のワットEV社が開発した軽量かつ柔軟性の高い『PACES』プラットフォームをさらに発展させた、押出アルミシャシーだ。バッテリーとシャシー構造を一体化させたもので、重量とスペースを削減し、重量配分を最適化することでコーナリング性能を向上させている。サスペンションも、ワットEV社設計のダブルウィッシュボーン式を全輪に採用している。

ロングボウ・スピードスター(プロトタイプ)
ロングボウ・スピードスター(プロトタイプ)    ロングボウ

EVの生産は外部委託するが、提携先の企業はまだ決まっていない。デイビー氏は、英国にはロングボウのEVを生産できる企業が「2、3社」あると述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。同氏によれば、現時点での急務は「サプライチェーンを完全に調整すること」だという。

生産地の候補としては、ロータスのヘセル工場(エミーラを生産中)や、ワットEV社がコベントリー地域に建設中の新工場などが考えられる。

生産目標は野心的だ。当初はスピードスターを150台、その後ロードスターを含めて年間約2000台を生産する計画だ。デイビー氏は、2030年までに1万台の生産を目指していると述べた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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