ボルボ、利益率8%目標へ 「らしさ」守りながら部品共有拡大 ソフトウェアの課題も解決

公開 : 2025.11.11 17:05

ライバルとどう競り合うか

ベル氏は、「すべてのモデルで同じことを繰り返すつもりはありません」と力を込める。

ボルボは「レベル5の完全ソフトウェア定義型車両を実現した初の老舗自動車メーカー」であり、そのため「多くの技術を自社で開発せざるを得なかった」ことが初期の不具合の原因だという。サプライヤーから調達できる製品も、手法を解説するマニュアルやツールも存在しなかった。

最新ソフトウェアを搭載した『ES90』
最新ソフトウェアを搭載した『ES90』

「現在ではこうした技術が急速に普及しています。当社は運用と管理手法を深く学び、目指すべき成果も明確に捉えています」

ベル氏はソフトウェア性能以外にも、EX60は競合相手である新型BMW iX3やメルセデス・ベンツGLCと「性能数値で間違いなく競合する」としたが、「数値だけではクルマは売れない」とも語った。

代わりに、「人を惹きつける魅力、素晴らしい顧客体験、そして製品とデジタルライフの完璧な統合」で訴求するとのこと。

ボルボはEX60の正式発表まで出力、航続距離、価格などの詳細を一切明かさない構えだ。競合車種に迫る性能を実現するのか、また「より低コストでボルボブランドへ顧客を呼び込む」戦略が価格面で競合を下回るという意味なのかは現時点でわかっていない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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