日産キャシュカイより売れている 英国で勢いを増す中国製SUV『ジェイクー7』 年間トップ10入りも

公開 : 2025.11.07 07:05

10月の英国新車販売では、中国製SUV『ジェイクー7』が日産『キャシュカイ』を上回る台数を記録しました。新ブランドとしては異例の好調ぶりで、年間ベストセラー車トップ10入りを果たす可能性もあります。

奇瑞汽車、異例の好調ぶり

中国の自動車メーカーである奇瑞汽車が販売する『ジェイクー7(Jaecoo)』は先月、英国市場で日産キャシュカイを上回る販売台数を記録した。

英国自動車製造販売者協会(SMMT)が今週水曜日に発表したデータによると、10月に英国で新車登録されたジェイクー7は計2611台で、対するキャシュカイは2461台だった。

ジェイクー7
ジェイクー7

過去3か月間ではキャシュカイが1万721台で国内首位を維持しているが、ジェイクー7も1万467台と僅差で追っている。

2025年に入ってからの合計を見ると、キャシュカイの登録台数は3万5250台であるのに対し、1月に英国市場へ投入されたばかりのジェイクー7は2万1021台となっている。

この好調を維持すれば、ジェイクー7は年末までに英国ベストセラー車トップ10入りを果たす可能性がある。新ブランドのデビュー年としては驚異的な成果だ。現在10位はボルボXC40で、登録台数は2万5106台だ。

「ジェイクー7が英国市場でこれほど受け入れられた事実は、本当に感慨深いものです」と、ジェイクーおよび兄弟ブランドのオモダ(Omoda)の英国製品責任者オリ・ロウ氏はAUTOCARに語った。

ロウ氏はジェイクー7の主な魅力として、スタイリング、競争力のある価格設定、そして電気のみでの航続距離が90kmのプラグインハイブリッド(PHEV)パワートレインを挙げた。

「これに加え、当ブランドに共感し、新製品の安定供給を喜んでくださる、非常に熱心で前向きなディーラーネットワークを有しています」とロウ氏は述べた。

先月英国で最も売れたEVはルノー5 Eテック

一方、先月に英国で最も売れたEVはルノー5 Eテックであった。その具体的な台数は定かではないが、10月のルノー全販売台数5385台のうち49%がEVであり、5 Eテックがベストセラー車であることを考慮すると、1500台から2000台が販売されたと推測される。

ルノーUKのマネージング・ディレクターを務めるアダム・ウッド氏は「EVに対する世間の意識が変化している明確な証拠です」と述べた。

ルノー5 Eテック
ルノー5 Eテック

ウッド氏はさらに、ルノーが「史上最高の」EVラインナップを揃えたこと、そして英国政府のEV補助金制度導入による関心の高まりが好調の要因だとした。実際、ルノーのEVはいずれも1500ポンド(約30万円)の割引対象となる。

10月の英国における新車登録台数は計14万4948台で、前年同月比0.5%増となった。EVは23.6%、PHEVは27.2%と大幅な伸びを見せた一方、ガソリン車とディーゼル車の販売はともに低減した。

しかし、SMMTは、従業員向け自動車所有制度(ECOS)の規制が強化されたことで、この成長が帳消しになる可能性があると警告した。

ECOS制度では、自動車メーカーやディーラーの従業員が新車を割安で購入し、約6か月または6000マイル(約9700km)走行後に売却して別のクルマに乗り換えることができる。この制度による年間販売台数は約10万台に上るが、廃止されれば10億ポンド(約2000億円)以上の収益が失われ、中古車販売にも影響が及ぶだろうとSMMTは述べた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事