絶望のランチア デルタ・インテグラーレ・エボとの惜別(1) 自分の延長になる愛車
公開 : 2025.12.06 17:45
所有物と認識した途端に高まる価値観
なぜクルマ好きは、愛車へ深い想いを抱くのだろう。「心理学者としての見解は、所有物と所有者の関係には合理性も論理性もなく、感情的なものだということです」
「モノへ感じる価値は、所有物だと認識した時に高まります。これは、保有効果と呼ばれます。自分のアイデンティティが染み込んだように、感傷的になりやすいのです」

「クルマは、休暇や人生の重要な出来事など、自伝的な記憶と強く結びつく余地が大きいといえます。旅の仲間のように感じることへ、寄与しがちです。クルマの匂いや音は、そうした連想を豊かにし、個性を与えることに役立つのかもしれません」
「特に初めて買ったクルマは、大人への移行期と結びついてもいます。多くのブランドやモデルには、豊かな文化や歴史も備わります。自身のアイデンティティを示す手段へ、クルマは特になりがちといえます」
この続きは、デルタ・インテグラーレ・エボとの惜別(2)にて。









































































































