ドアも外せる本格オフローダー ジープ新型EV『リーコン』 最大650psのデュアルモーター搭載、内装は先進的に
公開 : 2025.11.20 07:25
ジープ初の本格電動オフローダー『リーコン』が登場。合計出力650psのデュアルモーターを搭載し、ドアや窓を取り外せるなど、ラングラーとほぼ遜色ない走破性能を備えています。米国では来年初頭に発売予定です。
ラングラーと遜色ない走破性能
ジープが新型EV『リーコン(Recon)』を発表した。2026年初頭に北米市場で発売し、同年後半には欧州などグローバル市場にも投入する予定だ。
ワゴニアSやアベンジャーに続き、主にオフロード走行を目的に設計されたジープ初のEVとなる。

ジープのボブ・ブロダードルフCEOは、合計出力650ps、最大トルク85.7kg-mを発生するリーコンのデュアルモーターパワートレインが「電動化によりオフロード走行を高次元へ引き上げることができる」と証明していると述べた。その根拠として、瞬時に発揮されるトルク、コントロール性、そして自然環境下で重要な静粛性を挙げている。
パワートレインの種類に関わらず、リーコンはオフロード走行を重視して設計されている。標準仕様でアプローチアングル34度、デパーチャーアングル34.5度、ブレークオーバーアングル23.5度を実現。これはラングラーの数値をわずかに下回る程度だ。
航続距離は最大450km
ジープによれば、リーコンのサスペンション(フロントはダブルウィッシュボーン、リアはインテグラルリンク)は、舗装路以外でのタイヤ接地面積とレスポンスを最大限に高めるように設定されているという。
分厚い33インチのオフロードタイヤ(米国限定モデル『モアブ』に標準装備)を装着すれば、最低地上高は238mmに達する。

電動ロック式ディファレンシャルと、他のジープ車と同様のセレクト・テレイン・トラクション・システムを搭載するが、岩場専用のロックモードが追加され、本格的なオフロード性能を強調している。
搭載される100kWhバッテリーは、親会社ステランティスの兄弟ブランドであるプジョーe-3008およびe-5008と同容量で、リーコンではスチール製のアンダーボディで保護されている。
リーコンの航続距離は、米国EPA基準で最大450kmとされており、欧州WLTPに換算すると約530kmとなる。STLAラージ・プラットフォームの400V電気システムにより、最大160kWの急速充電に対応する。
「純粋なオープンエアの自由」というコンセプトに基づき、取り外し可能なドアと折り畳み式のウィンドウを備えている。これはEVとしては初の試みだ。ラングラーとは異なり、ルーフは取り外せないが、代わりに大型サンルーフが装備される。
機能性重視のインテリア
デザインとしては、伝統的な機能重視の理念を踏襲しつつ、現代的な電気駆動システムを暗示する要素を加えている。特にライトアップ付きのフロントグリルが特徴的だ。
エクステリアでタフさを強調する一方、インテリアはデジタル化が進んでおり、物理ボタンを多用するラングラーとは明らかに異なる。

中心には新しい14.5インチのインフォテインメント・タッチスクリーンが配置され、エアコン操作を含むほとんどの車載機能を統合している。ドライバー正面には12.3インチのデジタル・インストゥルメント・クラスターを装備。スマートフォン用のワイヤレス充電器も備える。
物理的な操作ボタンが残っているのは、オーディオの音量調節、ラジオチューニング、ESC制御のみだ。
内装材はオフロードを想定し、硬質で擦り傷に強いパネルを採用している。グラブハンドルも多数装備されている。
「2026年型ジープ・リーコンは、当ブランドにとって大胆な前進です。ジープ愛好家が期待する伝説的な性能を損なうことなく、未来へ導きます」とブロダードルフ氏は述べた。
欧州などグローバル向けの仕様は2026年末に公開予定だ。英国に導入された場合、価格は約7万5000ポンド(約1530万円)からになると予想される。


































