カルト的人気を誇る世界の名車 26選(後編) ラングラー、ディフェンダー、M3など、長く語り継がれるアイコニックな存在

公開 : 2026.02.18 17:45

クルマは單なる移動手段にとどまらず、文化的にも大きな影響を与えてきました。ビートルからA110まで、世界各地でカルト的な地位を確立したクルマ、そして今後数年でそうなりそうなクルマを26台紹介します。

メルセデス・ベンツW123(1976年)

つい最近まで、多くの人は鈍重なメルセデス・ベンツW123を、安価で頑丈な移動手段に過ぎないと考えていた。現在のEクラスの前身であり、近年、日常的に乗り回せるクラシックカーとして新たな地位を確立している。後継モデルのW124も、その地位に迫りつつある。

メルセデス・ベンツW123(1976年)
メルセデス・ベンツW123(1976年)

ランドローバー90/110/ディフェンダー(1983年)

ディフェンダーは、1948年に登場したランドローバー・シリーズ1の最終進化形だ。基本に忠実な四輪駆動車で、自然を軽々と乗り越える能力に多くの人が惹かれた。今や、英国自動車産業と過ぎ去った栄光の時代の象徴となっている。単にクルマが必要だったからという理由でディフェンダーを購入した人はほとんどいないだろう。

ランドローバー90/110/ディフェンダー(1983年)
ランドローバー90/110/ディフェンダー(1983年)

BMW M3 E30(1985年)

E30世代で初めて登場したM3は、BMWが2代目3シリーズをツーリングカーレースに参戦させるため、そしてホモロゲーション取得のために最低5000台を販売する必要性から生まれた。

ワイドボディ化され、ローダウンされた公道仕様のE30は、200psの2.3L直列4気筒エンジンを搭載。通常、ホモロゲーションスペシャルは売れにくいものだが、M3には買い手が殺到し、6年間で1万7000台以上生産された。「駆けぬける歓び」をスローガンに掲げるBMWにとって、このモデルは大きな功績となった。

BMW M3 E30(1985年)
BMW M3 E30(1985年)

ジープラングラー(1986年)

誰かに「ジープを描いてくれ」と頼めば、ほぼ間違いなくラングラーに似たスケッチが返ってくる。ラングラーは、先祖ウィリスの現代版であり、レトロに傾注せずともその伝統をよく体現している。スクーター界におけるベスパのような存在だ。幸いジープは、4代目となる現行型ラングラーの設計において、この点を肝に銘じていた。

ジープ・ラングラー(1986年)
ジープ・ラングラー(1986年)

マツダMX-5(1989年)

マツダMX-5(日本名:ロードスター)は、フィアットスパイダーやMG MGBといった英伊のクラシックオープンカーへの対抗馬として登場した。マツダは当時から、「人馬一体」という概念を体現していると説明してきた。

ヒットの要因の1つとして、信頼性の高さが挙げられる。「オイル漏れしにくく、いつでもエンジンがかかり、オーバーヒートもしない。小型オープンカーで高い信頼性を確保したのは、まさに革命的な進化だった」とマツダは振り返る。ただ残念ながら、初代モデルは錆びに悩まされやすいという弱点がある。

マツダMX-5(1989年)
マツダMX-5(1989年)

2014年にはギネス(ビールではなくブックの方)がMX-5を、史上最も売れた2人乗りスポーツカーと認定した。初代モデルの価値は上昇傾向にあり、マツダは数年前からレストアサービスを展開している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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