奇跡の1枚を捉えろ! 自動車フォトグラファーによる2025年傑作写真 21選(後編) 心に沁みる情景、注目のコンセプトカー

公開 : 2025.12.31 11:45

サーキットを疾走するBMW、大雨の中で捉えたマセラティ、スコットランドで対峙するフェラーリとアストン マーティン……。AUTOCAR英国編集部のフォトグラファーが2025年に撮影した「珠玉」の1枚を紹介します。

フェラーリ12チリンドリアストン マーティンヴァンキッシュ

すべてが完璧に調和したショットだ。過去10年で最も美しい2台(特にヴァンキッシュ)、スコットランド最高標高の村を望む絶景、そして雲間から完璧なタイミングで差し込んだ陽光。

フェラーリ12チリンドリ&アストン マーティン・ヴァンキッシュ
フェラーリ12チリンドリ&アストン マーティン・ヴァンキッシュ    AUTOCAR

モーガン・スーパースポーツ

モーガンは元々好きだが、新型スーパースポーツは次元が違う。アールデコ調のラインと現代的な仕上げが融合し、他に類を見ないレトロフューチャーな趣を醸し出す。特に、このバーントオレンジのボディカラーは絶妙だ。

モーガン・スーパースポーツ
モーガン・スーパースポーツ    AUTOCAR

グッドウッド・ハウス

毎年恒例のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは今回も混雑していたが、記憶に残るイベントだった。中央に飾られたオブジェは圧巻(近年のデザインの中で個人的に最も好み)で、レッドブルのフォーミュラカーが凄まじい轟音と煙を上げている。

グッドウッド・ハウス
グッドウッド・ハウス    AUTOCAR

ランチア・デルタ・インテグラーレHF

このデルタ・インテグラーレHFはAUTOCARに寄稿しているライターが所有していた1台だが、残念ながら手放してしまったため、これが最後の写真となる。秋の紅葉によって構図が完成し、優雅さと力強さを表現している。

ランチア・デルタ・インテグラーレHF
ランチア・デルタ・インテグラーレHF    AUTOCAR

フェラーリ12チリンドリ・スパイダー

新車発表会では何が待ち受けているか予測がつかない。カメラとグーグル・マップだけを頼りに、まったく見知らぬ土地に放り込まれるのだ。ポルトガルのヴァーレ・セランでは偶然、湖畔に廃墟となったホテルを発見。アーチがフェラーリを美しく縁取っている。

フェラーリ12チリンドリ・スパイダー
フェラーリ12チリンドリ・スパイダー    AUTOCAR

ランドローバーディフェンダー・オクタ

夕日が空を温かな黄金色に染める中、オフロード車の比較テストでディフェンダー・オクタが巻き上げた砂塵はドラマチックなものだった。ドローンを飛ばして上空から捉えると、息をのむ光景が広がっていた。薄れゆく光に照らされた砂塵はまるで煙のようで、遠くの丘が燃えているように見えたのだ。

ランドローバー・ディフェンダー・オクタ
ランドローバー・ディフェンダー・オクタ    AUTOCAR

アウディ・コンセプトC

ここからは、自動車メーカーが2025年に発表したプレスリリースから、特に注目のコンセプトカーをいくつか紹介しよう。

筆者は、マッシモ・フラセラ氏が最初にスケッチしたジャガー・タイプ00コンセプトを気に入っているのだが、発表は2024年12月のため、ここに掲載するには1か月早かった(彼はきっとがっかりしているだろう)。しかし、彼が描いた新生TT(コンセプトC)こそ、アウディが進むべきデザイン方向性を体現していると思う。

アウディ・コンセプトC
アウディ・コンセプトC

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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