可憐なマドモアゼル シムカ・アロンド・プラン・シエル(1) 身も心も満たされる体験?

公開 : 2025.12.20 17:45

商談の成立を阻んだ英国価格

そして1957年には、シャープさを増したボディのクーペ、アロンド・プラン・シエルが、カブリオレのオセアーヌとともに登場。湾曲したリアウインドウが特徴といえた。

英国に輸入されたアロンド・プラン・シエルは、数台程度。1519ポンドという1958年の価格は、商談を次々に成立させるものではなかった。

シムカ・アロンド・プラン・シエル(1957〜1962年/欧州仕様)
シムカ・アロンド・プラン・シエル(1957〜1962年/欧州仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

エンジンは、初期モデルでは1288ccの「フラッシュ・スペシャル」ユニット。最高出力は57psがうたわれた。4速マニュアルのシフトレバーはコラムから伸び、2速以上には変速時にギアの回転数を調整するシンクロが備わった。

1959年にフロントグリルが変更され、エンジンは「ラッシュ・スーパーM」へ更新。ガソリンの品質向上へ合わせ圧縮比が高められ、最高出力は71psへ上昇している。

この続きは、シムカ・アロンド・プラン・シエル(2)にて。

記事に関わった人々

  • マーティン・バックリー

    Martin Buckley

    英国編集部ライター
  • マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

シムカ・アロンド・プラン・シエルの前後関係

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