2000年代を代表するハイパフォーマンスカー 30選(中編) 突き詰めた性能の頂点

公開 : 2025.12.28 11:25

メルセデス・ベンツSLS AMG(2009年)

AMGの6.2L V8エンジンはメルセデス・ベンツにとって特別なユニットと位置づけられ、新世代スーパーカーの心臓部に採用されることとなった。そのスーパーカー、SLS AMGは2009年に登場した。象徴的なガルウィングドアをはじめ、息をのむようなスタイリングと、その外観に見合う走行性能を備えている。

SLS AMGでは6.2L V8エンジンの出力が570psまで引き上げられ、同時期のフェラーリ458イタリアと真っ向から対峙する格好となった。実際、両車には同じ7速ゲトラグ製デュアルクラッチ・オートマティック・トランスミッションが採用されている。しかし、フェラーリが正統派の教科書的なスーパーカーであるのに対し、フロントエンジンレイアウトのSLSは本質的にGT的なアプローチを採っている。当時、458の方がわずかに優れていたとはいえ、SLSもまた傑出した1台として評価されている。

メルセデス・ベンツSLS AMG(2009年)
メルセデス・ベンツSLS AMG(2009年)

AUTOCAR英国編集部の評価:「驚異的な加速とグリップ。実用性の高い真のスーパーカーである」

(翻訳者注:この記事は「後編」に続きます。)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

2000年代を代表するハイパフォーマンスカー 30選の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事