中国製EV、英国メディアから「辛口評価」受けて全面改良 スカイウェル『BE11』約100万円値下げも

公開 : 2026.01.07 17:05

中国のスカイウェルは、欧州で販売するEV『BE11』の大幅改良を実施しました。AUTOCAR英国編集部から星2つの評価を受けるなど、完成度の低さを指摘されていました。装備を充実させ、商品力強化を図っています。

「平均点以下」と評された電動SUV

中国自動車メーカーのスカイウェルは、メディアやオーナーからの批判を受けて、英国向けの電動SUV『BE11』を「全面改良」した。同時に5000ポンド(約105万円)の値下げも実施した。

BE11は2024年末、スカイウェル(世界最大級の家電グループであるスカイワースと商用車メーカーの南京金龍客車による合弁企業)が英国に投入したSUVタイプのEVだ。日産アリアと同等のサイズで、約3000ポンド(約65万円)安かった。

スカイウェルが英国で販売する『BE11』
スカイウェルが英国で販売する『BE11』

しかし、AUTOCAR英国編集部は試乗の結果、2つ星の評価にとどめた。平均的な燃費性能、粗悪で洗練されていない乗り心地、反応の鈍いステアリング、直感的に操作できないインフォテインメント・システムを理由に「平均点以下」と評していた。

コンポーネントの大部分は変わらないものの、スカイウェルは今回の改良で快適性と使い勝手が向上したと主張している。

運転支援システムも充実化

さらに、先進運転支援システム(ADAS)を初めて搭載し、アダプティブ・クルーズ・コントロール、自動緊急ブレーキ、ブラインドスポットモニター、車線維持支援などが追加されることになった。

BE11に当初ADASが搭載されなかった理由は、2024年7月以前に欧州型式認証を取得したため、現在では必須となっている欧州連合のGSR2規制に準拠する必要がなかったからだ。

スカイウェルが英国で販売する『BE11』
スカイウェルが英国で販売する『BE11』

2026年モデルのBE11には、ヒーター&ベンチレーター付きシート(フロントのみ)、運転席の電動調整機能、追加のUSB-C充電ポート、360度パーキングカメラ、15.6インチのインフォテインメント・タッチスクリーン(オプション)も装備される。

『スタンダードレンジ』仕様は72kWhのNMCバッテリーを搭載し、航続距離は約400km。『ロングレンジ』仕様は86kWhのNMCバッテリーを搭載し、航続距離は488kmとなる。いずれも、最高出力204psの電気モーター1基をフロントに搭載する。

スタンダードレンジの英国価格は、従来の3万6995ポンド(約785万円)から3万1990ポンド(約680万円)へと引き下げられた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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