メルセデスAMGが生んだ名車 20選(後編) C 55からSLS、現代のワンまで 「ガツン!」と効くハンマー
公開 : 2026.02.23 12:05
志高き2人のエンジニアが立ち上げたAMGは、これまでに数多くの高性能モデルを生み出してきました。最初期の300 SEL 6.8から現代のAMGワンまで、歴史に名を残した代表的な20台を紹介します。
C 55
AMGは2005年1月1日、ダイムラー・クライスラーの完全子会社となった。ほぼ同時期に、C 32の後継としてC 55が登場。Eクラスと同様に、スーパーチャージャーから自然吸気に変更され、従来の3.2L V6(354ps)も、新型の5.4L V8(367ps)に置き換えられた。
それだけではなく、走りも大きく変わった。当時AUTOCARはこう評した。「C 55は、よりシャープでスポーティな方向性への、小さいながらも確かな転換を示している。これは従来のAMGチューンのCクラスよりも、BMW M3に近い存在だ」

R 63
6人乗りMPVのRクラスに510psの6.2L M156 V8を搭載したR 63を、当時のAUTOCARは「ありえない組み合わせ」と評した。このエンジンはAMGが初めてゼロから設計したもので、後に2009年と2010年のインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーでパフォーマンス部門賞を受賞する。
R 63は0-100km/h加速5.0秒、最高速度250km/hと、そのサイズにしては極めて速い。AUTOCARの試乗記では、アウトバーンでの走りに感銘を受けつつ、「ロールのしやすさと、ウェット路面での強烈なアンダーステア」には少し不満を漏らしている。

SLS
SLSは、メルセデスAMGとして初めて完全設計した車両である。エンジンには、M156を大幅に改良したM159が採用された。2013年のブラックシリーズ(写真)では、6.2Lの排気量を維持したままさらに強化し、630psを発生させている。
運転は難しいが、適切な条件下では「現代の道路を走る他のどのクルマとも異なる体験を得られる」と当時のAUTOCARは記している。

SLSエレクトリックドライブ
SLSで最も強力なモデルエレクトリックドライブだ。その名が示す通り、合計出力750psの4基の電気モーターを搭載するEVである
重量は2110kgと標準のSLSより500kg重いが、それでも0-100km/h加速は3.9秒を達成。2013年6月にはニュルブルクリンク・ノルトシュライフェで当時EV最速となる7分56秒234のラップタイムを記録した。

Gクラス
メルセデス・ベンツは1979年からGクラスを生産しており、AMGも高出力バージョンを数多く手掛けてきた。
最も過激なモデルはG 65 AMGファイナルエディション(写真)で、6.0LツインターボV12エンジンから630psを発生した。現行のG 63は、はるかに小型の4.0L V8エンジンを搭載しながらも、585psとかなり近い数値を叩き出している。































