まずは初代GC8型スバル・インプレッサから スバリストのための『ヘリテージサービス』 未来へと絆をつなぐ! #ノスタルジック2デイズ

公開 : 2026.02.23 12:25

2月21~22日にパシフィコ横浜で開催された日本最大級クラシックモーターショー、『ノスタルジック2デイズ2026』。ここではスバルのヘリテージ事業に対する取り組みについて、篠原政明がレポートします。

20万km以上も走行した初代インプレッサを展示

2月21~22日、パシフィコ横浜で開催された『ノスタルジック2デイズ2026』には、何社かの国産メーカーも出展。いずれも単に懐かしの名車を展示するのではなく、ヘリテージ事業に関して紹介していた。今回は、スバルのヘリテージ事業について紹介しよう。

スバル・ブースのテーマは、『過去を修復することではなく、未来へと絆をつなぐ』。長くスバル車を大切に乗り続けるユーザーに、未来に向けたサポートの姿勢を伝える展示にしたという。ブースには、タイヤを外してジャッキスタンドに載せた初代GC8型スバル・インプレッサが展示された。

ノスタルジック2デイズ2026のスバル・ブースでは、初代インプレッサを展示。
ノスタルジック2デイズ2026のスバル・ブースでは、初代インプレッサを展示。     山田真人

このクルマは20万km以上も走行しており、分解調査に用いられた車両。長期保有しているユーザーが抱える課題をスバル自身で把握し、新たな取り組みに繋げるための事例として紹介されていた。

さらに、現在も供給可能な純正補修パーツの実物やリストなども展示。ユーザーに長く安心して載り続けてもらうためのサポート体制を紹介している。

始まりは昨夏のファンミーティング

スバル・カスタマーファースト推進本部アフターセールス企画部の岡部幸司主査に話を伺った。

スバルがヘリテージ事業を開始したのは、昨年夏から。ファンミーティングで、実際にユーザーがどんな点で困っているかを調査するところから始まった。

古いモデルに対し現時点でスバルが供給できる部品があることは、意外と知られていないという。
古いモデルに対し現時点でスバルが供給できる部品があることは、意外と知られていないという。    山田真人

そこで他社のやっているような部品の復刻なども検討したが、その前に、『現時点でスバルが供給できる部品がある』ということが、ユーザーには意外と知られていないとわかった。

まずはスモールステップとして、供給可能なパーツリストを知ってもらうことから開始。スバルでは車種にもよるが、需要の多い車種のパーツに関して、例えばウエザーストリップのようなゴム部品などはかなりストックされているという。

対象車種は、前述の初代インプレッサから始める。ユーザーからの反響次第で、今後は車種を増やしていく予定だ。

なお、スバルとしてはコストなどの問題を鑑みて、パーツ復刻までは予定しておらず、既存のパーツをうまく活用してもらいたいと考えている。また、レストア作業そのものもメーカーで直接は行う予定はないという。

まずはウエブサイトでパーツリスト確認を

また、『スバル車を長く載り続けてもらうには何ができるか』をコンセプトに、純正部品だけでなくサードパーティなどの優良パーツを紹介することも検討している。

そして、パーツ交換だけでなくリフレッシュで乗り続ける方法のサポートもしていきたいという。

ヘリテージサービスでは、愛車といつまでも走り続けたいというユーザーの声を募集している。
ヘリテージサービスでは、愛車といつまでも走り続けたいというユーザーの声を募集している。    山田真人

現在、スバルでは『ヘリテージサービス』というウエブサイトを開設しており、対象車種(現在は初代インプレッサのみ)のパーツリストが掲載されている。こちらは販売店を検索して、電話で問い合わせることもでき、その販売店でオーダーしたパーツの受け取りや、実際の取付け、交換作業の依頼も可能だ。

また「愛車といつまでも走り続けたい」というユーザーの声を『ヘリテージサービス』で募集している。要望や意見に対する個別の返答はされないが、パーツの再生産や復刻に関する今後の参考にするという。

スバル車を愛するユーザーは『スバリスト』と呼ばれるが、他の日本車ユーザーにこうした愛称はない。それほど『濃い』ユーザーの多いスバル。他モデル用の供給可能なパーツリストも、今後公表されていくだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    山田真人

    Makoto Yamada

    1973年生まれ。アウトドア雑誌編集部からフリーランスカメラマンに転身。小学5年生の時に鉄道写真を撮りに初めての一人旅に出たのがきっかけで、今だにさすらいの旅をするように。無人島から海外リゾート、子どもからメガヨットと幅広い撮影ジャンルを持つ。好きな被写体は動くものと夕陽。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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