ラストチャンス迫る? MR2もMR-Sも価格上昇中! トヨタMR2中古車ガイド『日本版編集部編』

公開 : 2026.01.23 12:10

今や手が届かないクルマになりつつある

調査時の掲載台数58台のうち、走行距離が15万や20万kmオーバーでも価格は150万円前後に達し、低走行だと350万円以上は確実です。改造やパーツ交換された個体も多いですが、あまり価格に影響はしていない様子。

一方、初代と同様にAT車は比較的手に入れやすくなっています。こちらも『事故歴あり』が多いので、チェックが必要です。

初代よりも20cm以上伸びた全長により、フォルムも流麗に。登場時はホイールが14インチと、今では考えられない小径サイズ。
初代よりも20cm以上伸びた全長により、フォルムも流麗に。登場時はホイールが14インチと、今では考えられない小径サイズ。    トヨタ自動車

2代目も、以前は安く手に入るお手頃スポーツカーの印象がありましたが、今や手が届かないクルマになりつつあります。しかし程度良好な高性能ミッドシップスポーツカーが300万円台で買えるということは、現代の価値で見ると決して高い買い物ではないのかもしれません。

方向転換してオープンカーとなったMR-S

1999年には『MR-S』(ZZW30型)が登場。事実上、MR2の後継モデルという立ち位置で、型式もMR2の系譜を持ちますが、発表時トヨタは、『MR-Sは新しいライトオープンスポーツであるため、MR2の後継モデルではない』と説明していました。

しかし海外では、MR-Sが『ミセス』と読めてしまうこともあって、『MR2ロードスター』、『MR2スパイダー』として販売されました。

MR-Sではリトラクタブルヘッドライトを廃止。ボディデザインも大きく変わり、全体的にスクエアなイメージに。
MR-Sではリトラクタブルヘッドライトを廃止。ボディデザインも大きく変わり、全体的にスクエアなイメージに。    トヨタ自動車

排気量は1.8Lに縮小。『1ZZ-FE型』エンジンは140psを発生したものの、MR2よりも大幅に抑えられ、ターボモデルも未設定でした。車重約1tという軽量車体がもたらす軽快さも魅力的です。

新開発のシーケンシャル式5速(のちに6速化)セミオートマチックトランスミッションも搭載され、2ペダルでもファンなドライビングが楽しめました。2002年にマイナーチェンジで各部を変更後、2007年まで販売されました。

MR2と比べると、MR-Sはかなりお買い得感あり

そしてMR-Sの中古車価格は、というと平均価格は約120万円、中心価格帯は60万円〜160万円でグーンと下がります。10万kmオーバーで100万円以内が多いですが、中には10万km以下でその額に収まる個体も見つかります。掲載台数は150台以上もあるので、選択肢も豊富です。

高ッ! と思ってしまうMR2と比べると、MR-Sはかなりお買い得感があります。もちろんMR2とMR-Sは性格が大きく違うので単純に比較はできず、人によって好みも変わります。

MR-Sは、海外では『MR2』の名前を継続。欧州では『MR2ロードスター』、北米では『MR2スパイダー』を名乗りました。写真はドイツ仕様。
MR-Sは、海外では『MR2』の名前を継続。欧州では『MR2ロードスター』、北米では『MR2スパイダー』を名乗りました。写真はドイツ仕様。    トヨタ自動車

しかし、『このクルマが欲しい!』という気持ちは価格に関係ないものです。もし手頃に中古でスポーツカーを楽しみたい、ということでしたら、高い操縦性と軽快さを有するオープンカーであるMR-Sは、まさに大穴なのではないでしょうか。

記事に関わった人々

  • 執筆

    遠藤イヅル

    Izuru Endo

    1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター兼ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。実用車や商用車を好み、希少性が高い車種を乗り継ぐ。現在の所有は1987年式日産VWサンタナ、1985年式日産サニーカリフォルニア、2013年式ルノー・ルーテシア。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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