インスタークロスに1週間ほど乗ってみた(前編)【帰ってきたヒョンデ・アイオニック5長期レポート #4】

公開 : 2026.01.22 17:05

編集部では2024年夏からヒョンデのEVを長期レポート中。現在は3台目となるアイオニック5が、編集部の動力源として活躍しています。第4回は別スタッフが乗っている間にお借りした『ヒョンデ・インスタークロス』の話、前編です。

一番コンパクトなヒョンデEVの末っ子

編集部では2024年夏からヒョンデのEVを長期レポート中。現在は3台目となるアイオニック5が、日々、編集部の動力源として活躍している。今回は別スタッフが乗っている間に約1週間お借りした『ヒョンデ・インスタークロス』の話をしたい。

インスターはちょうど1年前の2025年1月に日本での発売が始まった、一番コンパクトなヒョンデEVの末っ子とも言える存在。ボディサイズは全長3830mm、全幅1610mm、全高1615mmと、軽自動車によくある全幅は抑えめ、全高は高めというパッケージである。

昨年8月に追加された『ヒョンデ・インスタークロス』。
昨年8月に追加された『ヒョンデ・インスタークロス』。    平井大介

航続距離は『ヴォヤージ』で477km、価格は『カジュアル』の284万9000円から『ラウンジ』の357万5000円までと、乗用車EVとしては、かなり魅力的な設定に収めてきた。

そして8月に追加されたのがこのインスタークロスである。車名と外観から想像できるようにアクティブな雰囲気を纏った仕様で、パワートレインなどに変化はない。

具体的には専用デザインの前後バンパー、サイドシルプロテクター、17インチアルミホイール、大型ルーフバスケットを装備。外装は専用の『アマゾナスグリーンマット』、『ダスクブルーマット』、『アンブリーチドアイボリー』という3色を含む5色が用意される。

内装はスタンダードなブラックモノトーンに加え、グレーとカーキのコンビネーションシートにライムイエローのアクセントをあしらった『ダークグレーライトカーキ』が選択可能。

取材車は『アマゾナスグリーンマット』の外装色と『ダークグレーライトカーキ』の内装色を組み合わせたものだ。

気になる航続距離と価格

インスタークロスのボディサイズは全長3845mm、全幅1610mm、全高1715mmと、インスターに比べて15mm長く、100mm高い。車重は1410kgで、ラウンジからは10kg増だが、同じバッテリーを搭載する中でいえばヴォヤージとは50kgも違う。

気になる航続距離と価格を、車重も含めてちょっと整理しておこう。

インスタークロスは大型ルーフバスケットを装備する。
インスタークロスは大型ルーフバスケットを装備する。    平井大介

インスター・カジュアル 1300kg 427km 284万9000円
インスター・ヴォヤージ 1360kg 477km 335万5000円
インスター・ラウンジ 1400kg 458km 357万5000円
インスタークロス 1410kg 393km 372万9000円

バッテリーはカジュアルだけ42kWで他は全て49kwだが、車重とのバランスでインスタークロスよりもカジュアルのほうがカタログ上の航続距離は長くなる。やはり110kgの差は大きいというわけだ。

さて、編集部の駐車場で対面したインスタークロスは、アマゾナスグリーンマットのボディカラーがかなりのインパクトで、「うわっ」と思わず(心の中で)声に出してしまった。ブラックのルーフバスケットとの組み合わせで、独特の雰囲気を醸し出している。

乗り込むと、アイオニック5よりも当然かなりタイトな空間だが、1~2名で使用するにはちょうどいい大きさ。左右の狭さを高さで補う空間の作り方も、上手だと思う。狭い裏路地も多い編集部のある東京都世田谷区では、かなり使いやすいサイズ感だ。

ただ、これはインスター全てに当てはまるが、最小回転半径が5.3mとボディサイズのわりには小回りが利かないのは気になった。参考までに小さなサイズのEVでは、軽自動車ながら『ホンダN-ONE e:』の最小回転半径は4.5mである。

長くなってきたので、後編に続きます。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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