インスタークロスに1週間ほど乗ってみた(後編)【帰ってきたヒョンデ・アイオニック5長期レポート #5】

公開 : 2026.01.22 17:25

編集部では2024年夏からヒョンデのEVを長期レポート中。現在は3台目となるアイオニック5が、編集部の動力源として活躍しています。第5回は別スタッフが乗っている間にお借りした『ヒョンデ・インスタークロス』の話、後編です。

シートーヒーターがあるのはありがたい

編集部では2024年夏からヒョンデのEVを長期レポート中。現在は3台目となるアイオニック5が、日々、編集部の動力源として活躍している。今回は別スタッフが乗っている間に約1週間お借りした『ヒョンデ・インスタークロス』の話、その後編である。

インスタークロスの室内は、コストを抑えた部分がいくつか感じられるものの、乗っているとシティコミューターとして、いいパッケージだなぁと思わせてくれる。装備面ではシートーヒーターがあるのは、この時期ありがたい。

約1週間お借りした『ヒョンデ・インスタークロス』。
約1週間お借りした『ヒョンデ・インスタークロス』。    平井大介

ヒョンデ・モビリティ・ジャパンの車両担当者が遊び心で何ヵ所かに貼った肉球ステッカーや、同じくラゲッジスペースの肉球模様のカーペットは、もうすぐ53歳になる筆者には馴染まなかったものの、全般的にいいデザインだなぁと思う。

ただ、筆者の住んでいる静岡県東部の街中で乗っていると存在感がありすぎて、周囲の目が気になってしまった。ボディカラーは標準色にある『アトラスホワイト』や『トムボーイカーキ』のほうが、地域によっては馴染むかもしれない。

気になる走りはやはり1410kgという車重の影響があり、スポーツモードにしても全開加速で『遅い』と感じられる場面があった。17インチタイヤによる乗り心地は硬めで、重心も若干高い印象だ。

しかし、高速での乗り心地は快適で、前車の車間に応じて減速するオートモードの制御もかなりよく、十分以上の走りではある。

満充電時に表示される航続距離は、12月中旬の気候で300kmくらい。都内と片道120kmの距離に住む筆者が使用するには、ちょっと心もとないものだった。

充電器の出力が上がらない

ちなみに、自宅で200Vの普通充電を行った際の話。充電器を繋いでも出力が1.1kwまでしか上がらず、充電時間も74%から100%にするのに15時間20分と、かなり長い表示が出てしまった。通常は3.1kwまで上がるはずで、これまでコナやアイオニック5ではでちゃんと充電できている。

実はこれ、前回インスターをお借りした際にも同じことが起きていた。その時は自宅の充電環境の問題かどうかをあとで調べようと思ったまま、忙しさで放置していた案件であった。

充電器のコントロールボックスで16Aに設定して解決。
充電器のコントロールボックスで16Aに設定して解決。    平井大介

そこでヒョンデ・モビリティ・ジャパンの担当者に聞いてみたところ、充電器(コントロールボックス)側で充電量=電流値の設定が変更できるという。そこで説明通りに試すと標準が6Aになっており、これを16Aに切り替えて無事、3.1kwで充電することができた。

さて、インスターはシリーズ全体で、価格、パッケージ、パフォーマンスのバランスがよく、長距離移動もたまにある人には、軽自動車EV勢より現実的な選択肢のように思える。

ベーシックグレート好きの筆者としては、インスターで選ぶなら15インチのカジュアルかヴォヤージがいいと思っていたが、ライフスタイルによってはインスタークロスも大いにありという結論に達した。

あと個人的には、アイオニック5にある『N』のようなスポーツグレード、『インスターN』登場も期待したいと思う。先日発表されたコンセプトカー『インステロイド』の市販版といったイメージで、ぜひ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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