1日かけても回りきれない! 北米の大地で見つけたクラシックカー 40選(前編) ジャンクヤード探訪記

公開 : 2026.01.04 11:05

米国の巨大ジャンクヤードを巡り、スクラップ同然のクルマにレンズを向ける探訪記シリーズ。今回は、ウィスコンシン州で見つけた膨大な数のクラシックカーの中から「掘り出し物」をピックアップして紹介します。

4時間の取材では足りなかった……

米国ウィスコンシン州オークレアにある巨大ジャンクヤード『クーリーズ・ステートワイド・スクラップ&サルベージ(Cooley’s Statewide Scrap & Salvage)』は、創業50年を誇り、驚くべき数のクラシックカーやビンテージカー、トラックを取り扱っている。

筆者はこのクルマの聖地を4時間かけて巡ったが、それでもほんの一部しか見ることができていない。もしかしたら、見逃した掘り出し物がまだたくさんあるかもしれない。

ウィスコンシン州の巨大ジャンクヤードで見つけた興味深い廃車を前中後編に分けて紹介する。
ウィスコンシン州の巨大ジャンクヤードで見つけた興味深い廃車を前中後編に分けて紹介する。

ヤードの入口

クーリーズ・ステートワイド・スクラップ&サルベージの入口は、訪れる者を魅了する。敷地内に眠る宝物を予感させるような、誘惑的な光景である。

ヤードの入口
ヤードの入口

キャデラック(1955年)

ナンバープレートの両側に配された3本のクロームモールディングから、1955年式のキャデラック・シリーズ62であることがわかる。敷地内の草が生い茂った一角に置かれており、どうやら長期間放置されているようだ。驚くべきことにテールライトに至るまで、ほぼ完全な状態を保っている。

1955年、キャデラックは14万777台を販売し、米国で10番目に売れた自動車ブランドとなった。

キャデラック(1955年)
キャデラック(1955年)

シボレー・セダンデリバリー(1953年)

この素晴らしい1953年式シボレー・セダンデリバリーの側面に残るサインによれば、かつてピーターソンズ・パイズという会社の社用車だったようだ。地元企業だったのだろうか? 残念ながら、今日ではネット上にその痕跡を見つけることはできない。セダンデリバリーは現在では非常に人気の高いバンだが、この車両はフロント部分が欠けている。

シボレー・セダンデリバリー(1953年)
シボレー・セダンデリバリー(1953年)

フォード・ギャラクシー(1959年)

この1959年式フォード・ギャラクシー2ドア・ハードトップの周囲にはかなりの空きスペースがある。おそらく、多くの車両が破砕機にかけられ、金属スクラップとして売却されていったのだろう。

誰かが青い防水シートでエンジンを覆ったようだが、その下に隠れているのが3.7L V6なのか、それとも4.8L V8なのかはわからない。

フォード・ギャラクシー(1959年)
フォード・ギャラクシー(1959年)

AMCペーサー

AMCペーサーの助手席側から撮影した写真。興味深いことに、ペーサーの助手席ドアは運転席側より4インチ(102mm)長くなっている。これは後部座席への乗り降りを容易にするためだ。しかし、英国などの右ハンドル市場に輸出された際、ドアの左右は入れ替えられなかった。これにより、運転席側に大きな開口部が残されたのだ。

AMCペーサー
AMCペーサー

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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