コクピットで爆笑!ランボルギーニ・テメラリオは真のスポーツカーだった【日本版編集長コラム#67】

公開 : 2026.02.01 12:05

ツインターボらしい強烈な加速

他のドライブモードで試せたのは、『スポーツ』のみ。『コルサ』と『コルサESCオフ』は使用しなかった。ちなみにチッタ→ストラーダ→スポーツ→コルサ→コルサESCオフの切り替えとは別ロジックで、『リチャージ』、『ハイブリッド』、『パフォーマンス』と、充電→モーター&エンジン切り替え(両方使用もあり)→モーター&エンジン両方使用の3モードを選ぶことができる。

コルサ以上を使用しなかったのは公道ということもあるが、スポーツのパフォーマンスで少しだけ右足を踏み込んだところ、ツインターボらしい強烈な加速が現れたからだ。速すぎて思わず爆笑してしまったほど。しかもクルマが軽い!

アレッジェリータ・パッケージのカーボンボンネットはフードを丸ごと外す仕様。
アレッジェリータ・パッケージのカーボンボンネットはフードを丸ごと外す仕様。    平井大介

このいかにも『腰の下が軽い感覚』は、他のランボルギーニでも体験したことがある。そう、『ガヤルド・スーパーレジェーラ』、『ウラカン・ペルフォルマンテ』という、先代の軽量モデルたちだ。

ガヤルドもウラカンも、初期の標準仕様は物足りない感じがしたものの、そういった後に登場するハイパフォーマンスモデルで納得した。標準はデイリーユース重視かと。しかしテメラリオは、初手からこうした仕様を同時に用意してきたのだ。

これに乗ったらレヴエルトはいらなくなる

コクピットで感銘を受けているうちにだんだんと、パワーユニットが何であるかはどうでもよくなってきた。しかもである。このテメラリオはよく曲がるのだ。

高速道路のループのような中速コーナリングでも、サーキットで自由に振り回せそうな予感がして、しかも圧倒的な安定感がある。歴代ランボルギーニでここまでの感覚は初めてのことで、ミドシップスポーツカーとしての楽しさがある。試乗直後のメモに思わず、『これに乗ったらレヴエルトはいらなくなる』と書いてしまったほど。

こんなによく曲がるランボルギーニに乗ったのは初めてのことだ。
こんなによく曲がるランボルギーニに乗ったのは初めてのことだ。    平井大介

つまり、V12でもない、自然吸気でもない、ドアが天に向かって開くシザードアでもないテメラリオが武器として携えたのは、『圧倒的なスポーツカーとしての性能』だった。乗ったあとではスーパーカーというより、スポーツカーと呼ぶほうがしっくりくる。

正直、参りました、である。第一印象がイマイチで申し訳ございませんでした。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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