ポルシェ911GT3RSを軽く凌駕する俊足 マセラティGT2ストラダーレ 飛び切りレーシーなモデルを求める硬派ドライバーへ!

公開 : 2026.02.09 12:05

コルサエボでは鋭い本性が目を覚ます

走りの核となっているであろうダウンフォースは、車体の前後端を押さえつけられている感覚の911GT3RSに対し、GT2ストラダーレは車体の真ん中でグラウンドエフェクト的に発生しているイメージだ。

とにかくピッチングが少なく、結果としてハンドリングにクセがない。だから周回を重ねるたびにクルマを信用できるようになり、プッシュしたくなる。

ドライビングモードのダイヤルでコルサエボに切り替えると、CORSAの下に数字が表示される。
ドライビングモードのダイヤルでコルサエボに切り替えると、CORSAの下に数字が表示される。    佐藤亮太

そこでドライビングモードのダイヤルをスポーツから、GT2ストラダーレにオプション設定されているパフォーマンスパックに含まれるコルサエボに切り替えてみたところ、『CORSA』の文字の下に最初は4という数字が表れた。4段階でトラクションコントロール、電制LSD、ABS等の介入を減らしていけるのだ。

コルサ4や3で走ると低中速コーナーのスロットルオフでテールが流れるようになるが、旋回を助けてくれる程度でカウンターステアを当てるまでには至らない。一方、コルサ2や1では完全にスロットル操作だけでリアタイヤの動き掌握することになるのだけれど、前後タイヤのグリップがつぶさに感じられるのでドライバーの自信は揺るがない。

今回は走りながら「これでフロントの車高を5mm落として、キャンバーをコンマ3ネガティブにしたらもっとフロントがシャープになっていいかも?」なんて考えはじめていたのだけれど、それもGT2レーサーの血統を受け継いでいるからこそ。

ちょうど100年前、1926年に初めてトライデントのエンブレムを掲げレース参戦したモデナの老舗が放った嚆矢は、より多くの腕利きドライバーを虜にする資質を秘めている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    佐藤亮太

    Ryota Sato

    1980年生まれ。出版社・制作会社で編集経験を積んだのち、クルマ撮影の楽しさに魅了され独学で撮影技術を習得。2015年に独立し、ロケやスタジオ、レース等ジャンルを問わない撮影を信条とする。現在はスーパーカーブランドをはじめとする自動車メーカーのオフィシャル撮影や、広告・web・雑誌の表紙を飾る写真など、様々な媒体向けに撮影。ライフワークとしてハッセルブラッドを使い、生涯のテーマとしてクラシックカーを撮影し続けている。佐藤亮太公式HPhttps://photoroom-sakkas.jp/ 日本写真家協会(JPS)会員

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