バブル絶頂の高速リムジン ベントレー・ターボR(1) 高性能ミュルザンヌが秘めた可能性 サブブランドからの脱却

公開 : 2026.03.07 17:45

1980年代の華やかな雰囲気に満ちた姿

今回は、ベントレーを得意とするクラシックカー・ディーラー、グレアム・ハント社のご協力を仰ぎ、2台のターボRを用意した。ラグーン・ブルーの1台は、1987年式。インジェクション・ターボエンジンを積み、アンチロック・ブレーキも実装されている。

2オーナー車で、走行距離は5万8000kmと浅い。ボディもインテリアも、1980年代のバブリーな雰囲気に満ちている。前期仕様のヘッドライトは長方形だが、前オーナーの好みで、1988年式以降の丸目4灯へ交換されているそうだ。

ベントレー・ターボR(1985~1999年/英国仕様)
ベントレー・ターボR(1985~1999年/英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

後期仕様として、見た目のリフレッシュを託されたのは、社内デザイナーだったグラハム・ハル氏。1986年、彼は手元にあった封筒の裏へ、以降へ受け継がれる4灯のヘッドライトと、ひと回り大きいサイドシルやフロントスカートのスケッチを描いたという。

ロールス・ロイス・コーニッシュやシルバーシャドーの円形ライトはフィットせず、直径約180mmに切ったダンボール4枚をデザインスタジオへ持ち込み、検討したらしい。「フラワー・アレンジメントの経験が活きた瞬間でした」。と彼は振り返っている。

執筆:ネイサン・チャドウィック(Nathan Chadwick)

この続きは、ベントレー・ターボR(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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