F1エンジンを載せた奇想天外ミニバンも? ルノーが誇る高性能モデル 25選(後編) そして現代の5ターボへ!

公開 : 2026.02.21 12:05

17:ルノー・スポール・クリオ182トロフィー (2005年)

クリオ182の登場から1年後、クリオ182トロフィーが発売された。基本的には既存のクリオ182カップに小変更を加えたモデルだが、今も史上最高のホットハッチに名を連ねている。

ほぼ英国市場専用(スイスにも50台輸出された)で、500台が生産された。レカロ製バケットシートとスピードライン・チュリニホイールを装備。そして極めつけは、モータースポーツ由来のザックス製リモートリザーバーダンパーだ。ハッチバックにこのような装備が採用されたのは前代未聞だった。その結果、182トロフィーは格上の相手にも十分対抗できる性能を獲得。まさにホットハッチの真髄と言えるだろう。

17:ルノー・スポール・クリオ182トロフィー (2005年)
17:ルノー・スポール・クリオ182トロフィー (2005年)

18:ルノーR25(2005年)

2005年にルノーが成し遂げた偉業は、クリオ182トロフィーだけではない。F1において、短期間ながら圧倒的な強さを見せ始めた年でもあるのだ。

2005年シーズン、フェルナンド・アロンソとジャンカルロ・フィジケラはV10エンジン搭載のルノーR25を駆り、8勝と15回の表彰台を獲得。これによりチームはコンストラクターズ・チャンピオンを制した。アロンソも自身初のドライバーズ・チャンピオンに輝いた。さらに、この2つの偉業は翌シーズンも達成されたのである。

18:ルノーR25(2005年)
18:ルノーR25(2005年)

19:ルノー・スポール・メガーヌR26R(2008年)

F1での圧倒的な成功を無視することはできず、記念モデルとしてルノー・スポールによるメガーヌ特別仕様車が製作された。こうして誕生したRSメガーヌ230 F1チームR26(長いけれどこれが車名)はホットハッチの頂点に立ったが、ルノーはさらに性能を追求した。

そして生まれたのが究極のメガーヌR26Rだ。フルロールケージ、軽量バケットシート、カーボンファイバー製ボンネットに加え、ポルシェ911 GT3 RSすら赤面するほどのグラフィックが施されていた。AUTOCAR英国編集部は2008年のレビューで、「真のドライバーズカーとして、ルノー・メガーヌR26Rに匹敵するクルマはほとんど存在しない。ホットハッチバックの世界に限らず、あらゆるレベル、あらゆる価格帯においても」と評した。これは最高の賛辞である。

19:ルノー・スポール・メガーヌR26R(2008年)
19:ルノー・スポール・メガーヌR26R(2008年)

20:ルノー・スポール・トゥイージーF1(2013年)

崇高なものから滑稽なものへ転じたのが、このトゥイージーF1だ。コンセプト段階を突破した、またしても奇想天外なアイデアの産物である。

ベースとなったのは小型EVのトゥイージーで、市販モデルは最高出力17psと控えめだ。しかし、このモデルではF1仕様のKERSシステムを採用したことで、出力は98psまで跳ね上がった。ダウンフォースを高めるエアロパーツとフォーミュラ・ルノーのスリックタイヤも装備され、さらにドアが省略された。500kgの車体に100ps近いパワーを載せるだけでも十分恐ろしいのに……。

20:ルノー・スポール・トゥイージーF1(2013年)
20:ルノー・スポール・トゥイージーF1(2013年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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