3代目も彼の地で好評 日産キャシュカイ(旧デュアリス) e-パワー(1) 六角形グリルの新顔 グーグル動くタッチモニター

公開 : 2026.03.13 18:05

彼の地で好評な旧デュアリス 六角形グリルの新顔に広々車内 タッチモニターはグーグル・システム稼働 直接タイヤは回さない3気筒ターボ 静かで滑らか、力強いe-パワー UK編集部が試乗

直接タイヤは回さない1.5L 3気筒ターボ

3代目の日産キャシュカイ(旧デュアリス)は、2021年に登場した。既に2度のアップデートを受け、スタイリングやインテリアが手直しされ、ハイブリッドのe-パワーも追加。グローバルモデルとして、競争力を維持している。日本には未導入だが。

キャシュカイに載るe-パワーは、歴代初となる、全面的な改良を受けた新世代だと主張される。エンジンは新開発の1.5L 3気筒ガソリンターボで、低域トルクを拡大。42%という、驚異的な熱効率を誇る。ただし、直接的にタイヤを回すことはない。

日産キャシュカイ(デュアリス) e-パワー・テクナ+(英国仕様)
日産キャシュカイ(デュアリス) e-パワー・テクナ+(英国仕様)

永久磁石同期モーターは、新型リーフにも採用される新ユニットが2基。片方は主に発電用で、他方はリダクションギアを介してフロントアクスルへ結ばれ、前輪を駆動する。これらのハイブリッド・パワートレインは一体化され、軽量化を叶えている。

駆動用モーターが多くの電力を必要とすると、エンジンの回転数が上昇し、発電量を増加。2.1kWhの容量を持つ、駆動用バッテリーの充電も賄われる。必要ない場面でエンジンは回転せず、市街地などの低負荷時は電気の力だけで走行できる。

スリムなライトに六角形グリルの新顔

欧州仕様のキャシュカイは、グレートブリテン島北東部のサンダーランド工場で生産され、プラットフォームはCMF-C/D。e-パワーの他、1.3L 4気筒ガソリンターボのマイルド・ハイブリッドも選択可能だが、すべて前輪駆動で四輪駆動は選べない。

サスペンションは、上位グレードの20インチ・ホイールではリアがマルチリンク式に。それ以外は、ベーシックなトーションビーム式となる。

日産キャシュカイ(デュアリス) e-パワー・テクナ+(英国仕様)
日産キャシュカイ(デュアリス) e-パワー・テクナ+(英国仕様)

2024年のフェイスリフトで、フロントマスクは一新。LEDウインカーが一体のスリムなヘッドライトと、六角形のフロントグリルを得ている。日産は、このグリルのグラフィックを「フローティング・コンマ」と呼ぶ。テールライトも新しい。

e-パワーでは、ドアミラーが空気抵抗を抑えた形状の専用品に。アンダーボディ・カバーも、滑らかに空気を流すデザインになる。

サイズ以上に広々の車内 物理スイッチが沢山

初代キャシュカイは、小柄なクロスオーバー・クラスを牽引するモデルとして支持を集めた。フォルクスワーゲン T-ロックやトヨタCH-Rなど、魅力的なライバルは近年多い。そんな中で、実用性と快適性を追求したライトSUV、という特徴は継承している。

全長4425mmというボディサイズから想像する以上に、車内は広々。後席でも大人が快適に長時間過ごせるはず。荷室はクラスの平均。上位グレードではサスペンションの影響で僅かに容量が狭まるが、それでも455Lと不満はない。

日産キャシュカイ(デュアリス) e-パワー・テクナ+(英国仕様)
日産キャシュカイ(デュアリス) e-パワー・テクナ+(英国仕様)

登場が4年前ということもあり、ダッシュボード上には多くの物理スイッチが並ぶ。見慣れたエアコンの操作パネルが組み込まれ、ラジオのボリュームもノブで調整できる。タッチモニターは備わるものの、やはり実際に触れられるスイッチは扱いやすい。

ステアリングホイールやシフトセレクターなど、操縦系のレイアウトは自然。運転姿勢は、高身長な人でも快適なはず。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

日産キャシュカイ(デュアリス) e-パワーの前後関係

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