フォード・マスタング・コンバーチブル2.3エコブースト

公開 : 2015.05.08 23:30  更新 : 2017.05.29 18:54

もちろんそのことをフォードも知っている。だからこそ、エンジン音をオーディション・スピーカーを介して拡張したり、要らぬノイズをかき消したり、ソフトウェアで制御したりしているのだ。

結果、悪い音ではない。しかしエンスージァストの耳は騙せない。プレイステーションを介してしかクルマに触れたことがない人以外ならば、その人工的な音に違和感さえ覚えるかもしれない。

しかしレスポンスは優れており、パフォーマンスもそつがない。先日テストしたばかりのV8モデルと同じ6速マニュアル・ギアボックスを使用する点にも好感がもてる。

ルーフを開けられるのも気持ちがいい。ウインド・ディフレクターはオプションでも用意されていないが、サイド・ウインドウを上げれば、まずまずの速度域でも髪をかき乱されることはない。

メタル・ルーフがなくなったぶん、やはりネジレ剛性の低下は避けられないが、乗り心地には不満はない(少なくともクーペと同程度)。むしろ車体がたわむおかげで追従性が高まっているようにさえ感じられる。

■「買い」か?

£33,000(601万円)という車両価格を考えると、ルックス、ドライブ・フィールは平均的といったところ。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

フォード マスタングの人気画像