新型『トナーレ』はアルファ・ロメオらしさを強調! 感じるのはイタリアらしい美と情熱

公開 : 2026.03.18 11:25

パワーユニットはマイルドハイブリッドを搭載

新型トナーレは、マイルドハイブリッド版のみが導入される。

ノーズに収まる1.5リッター直列4気筒DOHC直噴ターボエンジンは、最高出力160ps、最大トルク240Nmを発揮する。そこに20ps/55Nmを発生する電動モーターを組み合わせた48Vマイルドハイブリッド・システムを採用し、統合出力は175psに達する。

新型トナーレは、マイルドハイブリッド版のみが日本導入される。
新型トナーレは、マイルドハイブリッド版のみが日本導入される。    上野和秀

スペック的には先代と変わらないが、可変バルブ・タイミングの最適化、変速タイミングの調整、ハイブリッド・コントロールの改良により、レスポンスが改善され、よりスポーティなドライビングを実現。これらの改良により0-100km/h加速は先代に較べ0.3秒短縮した8.5秒に向上している。

そこに7速デュアルクラッチ・トランスミッションが組合わせられる。マイルドハイブリッドのため走行用リチウムイオン・バッテリー容量は0.77kWhと少ない。

しかし、発進から約15-20km/hまでは電動走行が可能で、燃費のアシストのほか住宅地で早朝深夜の出し入れ時に気を遣わないで済むことも見逃せない。動力性能は欧州発表値では、0-100km/h加速は8.5秒をマークする。燃料消費率は16.6km/L(WLTCコンビネーション)となる。

サスペンションは前後マクファーソン・ストラット式を先代から受け継ぐが、前後トレッドが8mm拡大されている。走行安定性の向上に加え、見た目の安定感も高まった。

ステアリング・ギアボックスはラック&ピニオン式で、速度感応式の電動アシストが備わる。ヴェローチェには最もクイックな13.6:1のレシオが組まれる。

ベテランファンも納得のインテリア

インテリアは基本的に先代のデザインを受け継いでいる。往年の2000スパイダーや2000GTVを想起させるふたつのメーターナセルがアルファ・ロメオの血統であることを主張する。

ドライバー正面に12.3インチ、ダッシュ中央に10.25インチのタッチ式ディスプレイを配置する。速度計と回転計のグラフィックは往年のアルファ・ロメオのメーター・デザインを再現したもので、指針中央の金属部分の質感も見事に表現されており、ベテランファンも納得の仕上がりだ。

上野和秀

ヴェローチェのフロントシートはナチュラルレザーで、8ウェイ電動調整機能に加え、4ウェイ電動ランバーサポート、ヒーター&ベンチレーションを備えたプレミアムシートを採用する。

デビュー時は一般的な直動式シフトセレクターレバーだったが、2025年モデルからロータリーセレクト式に変更され、新型トナーレでも受け継がれた。センターコンソールにはアルファロメオに欠かせないDNAドライブモード・セレクターが備わる。その中央のボタンでダンパーの減衰力を変えることができる。

物理スイッチでコントロールできる

空調やオーディオなどは、物理スイッチでコントロールできるのはもちろん、分かりやすい表示のディスプレイ部分でも操作できる点は評価したい。人とのコミュニケーションを大切にするイタリア人の嗜好で作られたことが分る。

細かな点としては助手席正面のダッシュボードは、アルファロメオの象徴である『ビスチョーネ(大蛇)』の肌から着想を得た模様とされ、アンビエント・ライトにより淡い光が放たれ洗練された雰囲気を演出する。アンビエント・ライトのカラーは5色から選ぶことができる。

センターコンソール中央には、USB AとCのコネクターに加え、ワイヤレス・チャージャーを装備。携帯電話を保持するゴムマットにはビスチョーネが描かれマニアを泣かせる仕上げとされている。

ワイヤレス・アップル・カープレイおよびアンドロイド・オート、ソフトウェアを常に最新の状態に保つOTA(Over-The-Air)アップデートにより、完全なコネクティビティを実現した。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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