トヨタ・ランクル250で同門スタッドレスとオールシーズン比較! トーヨー『オブザーブW/T-R』対『オープンカントリーA/T3』【タイヤの達人・雪上テスト後編】

公開 : 2026.03.30 12:05

タイヤの達人、斎藤聡が北海道で開催されたトーヨータイヤの冬タイヤ試乗会に参加しました。後編では、スタッドレスタイヤ『オブザーブW/T-R』とオールシーズンタイヤ『オープンカントリーA/T III』を比較します。

スタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤの違い

2026年1月、北海道新千歳モーターランドで、トーヨータイヤの冬タイヤ試乗会が行われた。前編は、キャラクター違いのスタッドレスタイヤ比較(マツダCX-5にオブザーブGSi-6とオブザーブGIZ3を装着)をお送りした。

今回は、スタッドレスタイヤ対オールシーズンタイヤの比較試乗として、トヨタランドクルーザー250に4×4、SUV用スタッドレスタイヤ『オブザーブW/T-R』(以下W/T-R)と、オールシーズンタイヤの性能を備えた4×4、SUV用タイヤ『オープンカントリーA/T III』(以下A/T3)を履いた時の模様をお伝えする。

トヨタ・ランドクルーザー250にオブザーブW/T-RとオープンカントリーA/T IIIを装着して比較。
トヨタ・ランドクルーザー250にオブザーブW/T-RとオープンカントリーA/T IIIを装着して比較。    トーヨータイヤ

さて、かつて『M+Sの刻印があるから雪道も大丈夫』と言われていた時代があった。ちなみに、M+Sの刻印を得るための低温性能要件はない。現在では、タイヤのコンパウンド技術が進み、SUV向けのスタッドレスタイヤや、オールシーズンタイヤの性能を備えたオフロードタイヤが登場している。

トーヨータイヤでいうと、SUV、4×4用深雪向きスタッドレスタイヤのW/T-R。そして、オールシーズンタイヤの性能を備えているのが、オープンカントリーA/T3なる。

スノーフレークマークについて補足しておくと、これは米国の国際標準化団体(ATSMインターナショナル)の基準をクリアした雪道・凍結路性能を備えたタイヤに付与されるもの。『スリー・ピーク・マウンテン・スノー・フレーク』(3PMSF)、通称スノーフレークマークと呼ばれる、山の中に雪の結晶のマークだ。日本国内でもこのマークがついたタイヤは、基本的にスノータイヤ規制中でも高速道路の走行が可能となる。

ではいったい、スタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤ、その違いはどこにあるのだろう。また自分はどちらを選べばいのだろう、という疑問が浮き上がってくる。

そんな疑問に応えてくれるのが、今回の比較試乗だ。

両タイヤの特徴をおさらい

改めてタイヤを紹介しておこう。

オブザーブW/T-Rは、スタッドレスタイヤブランドのオブザーブにカテゴライズされているが、W/Tは『ウインターテレーン』を意味し、オフロードタイヤのA/T(オールテレーン)、M/T(マッドテレーン)などと同様、4×4やSUV向けオフロード車向けのスタッドレスタイヤであることを示している。

W/T-Rは、低温時でもゴムの柔軟性が失われないスタッドレス用コンパウンドを採用。
W/T-Rは、低温時でもゴムの柔軟性が失われないスタッドレス用コンパウンドを採用。    トーヨータイヤ

トレッドコンパウンドは、ごく低温時でもゴムの柔軟性が失われないスタッドレス用コンパウンドを採用。トレッドデザインは、大型のブロックパターンと太い横溝を持っているのが特徴で、深雪でのトラクション性能を重視したデザイン。

タイヤサイドにもサイドブロックを採用し、深雪でのトラクション性能アップを図っている。

一方、オープンカントリーA/T3は4×4用タイヤであり、同系のオープンカントリーA/Tプラスと比べると、ゴムコンパウンドに低温での柔軟性に優れたゴム配合を採用することで、0度近辺のゴムの硬化を抑制。雪上グリップ性能を高めている。具体的にはスノー制動でA/Tプラスに対して13%制動距離を短縮している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    斎藤聡

    1961年生まれ。学生時代に自動車雑誌アルバイト漬けの毎日を過ごしたのち、自動車雑誌編集部を経てモータージャーナリストとして独立。クルマを操ることの面白さを知り、以来研鑽の日々。守備範囲はEVから1000馬力オバーのチューニングカーまで。クルマを走らせるうちにタイヤの重要性を痛感。積極的にタイヤの試乗を行っている。その一方、某メーカー系ドライビングスクールインストラクターとしての経験は都合30年ほど。

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