マツダCX-5で同門スタッドレスタイヤ比較! 次の冬まで覚えておきたいトーヨー・オブザーブ『GSi-6』と『GIZ3』の違い【タイヤの達人・雪上テスト前編】
公開 : 2026.03.30 11:45
タイヤの達人、斎藤聡が北海道で開催されたトーヨータイヤの冬タイヤ試乗会に参加しました。前編では、キャラクター違いのスタッドレスタイヤとして、『オブザーブGSi-6』と『オブザーブGIZ3』の比較をレポートします。
SUVにフォーカスした冬タイヤ試乗会
2026年1月、北海道新千歳モーターランドで、トーヨータイヤの冬タイヤ試乗会が行われた。今回の試乗会はSUVにフォーカスした、とても興味深い内容で、2種類の比較試乗をすることができた。
ひとつは、キャラクター違いのスタッドレスタイヤ比較。もうひとつはスタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤの比較だ。

キャラクター違いのスタッドレスタイヤ比較は、マツダCX-5に4×4、SUV用バランスタイプのスタッドレスタイヤ『オブザーブGSi-6』と、セダンSUV用の氷上特化型スタッドレスタイヤ『オブザーブGIZ3』をそれぞれ装着したというもの。
一方のスタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤ比較は、ランドクルーザー250に4×4、SUV用スタッドレスタイヤ『オブザーブW/T-R』と、オールシーズンタイヤの性能を備えた4×4、SUV用タイヤ『オープンカントリーA/T III』を履いての比較試乗となったが、こちらは、後編でお伝えする。
4×4、SUV向け氷雪上バランス型と、セダンSUV用氷上性能重視
今回は、スタッドレスタイヤのキャラクター違いについてレポートしてみたいと思う。先述の通り、試乗車はマツダCX-5だ。
4×4、SUV向け氷雪上バランス型のGSi-6は、太く深い溝を持った方向性パターンが特長。シリカを増力配合することでゴムの柔軟性を高め、路面への密着性を高めている。

トーヨータイヤのスタッドレスタイヤの代名詞ともなっているお馴染み『鬼クルミの殻』も配合。また、吸水性の高い吸水カーボニックパウダーも配合し、氷上性能を高めている。
一方、セダンSUV用に氷上性能を重視して開発されたGIZ3は、氷上グリップを高めるため、接地面積を拡大した左右非対称パターンを採用。
コンパウンドには、吸水性能に優れるNEO吸水カーボニックセルを配合するとともに、低温時の路面の凹凸をキャッチしてアイス路面でのグリップ力を高めるサスティナブルポリマーを配合。コンパウンドを柔らかく長期間保つ『持続性高密着ゲル』も採用して、経年による性能低下を抑制している。
図らずも荒れた雪上路で試走
通常、試乗会は、平滑な氷上や、整備された良好な圧雪路が多い。ところが今回、図らずも荒れた雪上路を走ることができ、これが雪上性能にも重きを置いた、バランス型スタッドレスタイヤのキャラクターの違いを浮き上がらせる結果となった。
まずはその圧雪路。路面は耕したようにグズグズの雪の路面。アイス特化型のGIZ3で走ると、発進や中間加速でホイールスピンが多く、また、路面の凹凸にハンドルを取られてまっすぐ走るのが難しい。

これは降雪地域で除雪の間に合わない路面を走った時にも遭遇する場面で、雪を蹴るひと掻きに力がない。しかし単独で走れば『荒れた深雪ならこんなものだろう』と感じるレベルで、実際に試乗した時も、特段不足は感じなかった。
ところが、タイヤを変えてGSi-6で走ってみると、発進から路面をつかむ感触が違い、ほとんどホイールスピンなく加速していくのだ。荒れてうねった路面でもステアリングの取られは最小限で、グイグイ進んでいく。圧巻はブレーキ。ちょっと大げさに書けば、グズグズ路面にタイヤをめり込ませるようにブレーキが効くのだ。
圧雪路面のスラロームでは
一方、比較的磨かれた圧雪路面のスラロームでは、アクセルのオンオフで軽やかに走れるのはGIZ3の方だった。思い通りに走れ、ストレスが少ない。
GSi-6は、アクセルを踏みトラクションをかけたときに、しっかり路面を噛み、蹴ってクルマを前に押し出し、アクセルを戻すとややアンダーステア傾向を示す。アンダーステアというよりも、旋回軌跡が少し大きくなる印象で、駆動トルクをかけてエッジや溝に仕事をさせた方が曲がりやすいと感じた。
当然ながら、アイスブレーキとスラローム、氷上旋回ステージでは、がぜんGIZ3の良さが際立つ。
とはいえGSi-6も、スタッドレスタイヤとしての氷上性能は備えているので、気を付けて走ればアイスブレーキ路での加速でも難なく走り出せるし、ブレーキの効きも不安を感じないレベルにあった。





































































































