フランスでキュートな「商用車」登場 後部座席を外したルノー『トゥインゴ』 乗用車に戻すことも可能

公開 : 2026.03.27 07:25

ルノーの小型EV『トゥインゴ』の商用車仕様が公開されました。フランスの電力会社向けに製作されたモデルで、後部座席を取り外し、約800Lの荷室スペースを確保。目隠しカバーやメッシュの仕切り板が装備されます。

電力会社向けの特注バージョン

ルノーは、新型EV『トゥインゴ』の商用車仕様を発表した。フランスの電力会社EDF向けに特別に開発されたバンタイプだ。

後部座席を取り外したことで、荷室容量は乗用車仕様の360Lから2倍以上の797Lに拡大された。荷物を隠すためのカバー付き金属製ケージが設置され、荷室はメッシュの仕切り板で運転席と隔てられる。

ルノー・トゥインゴの商用車仕様(EDF向け)
ルノー・トゥインゴの商用車仕様(EDF向け)

納車後も乗用車仕様に改造することが可能で、企業フリート(社用車)としての役目を終えた後の再販価値を守る。

外観上の違いとしては、黒いヘッドライトの縁取りと、EDFのコーポレートカラーであるブルーの塗装が特徴的だ。また、積載物を視線から保護するため、リアウィンドウはほぼ不透明な着色が施されている。

このトゥインゴの商用車仕様は、現時点ではコンセプトカーに留まるものの、そのシンプルな構造から市場投入は容易だろう。しかし、ルノーはAUTOCAR UK編集部に対し、量産バージョンが英国で販売される可能性は低いと語った。

小型車ベースのバンに再注目

ルノーは1990年代の初代トゥインゴでも同様の改造モデルを展開していたが、現存する車両はかなり希少だ。

欧州では、多くの小型ハッチバックが商用車へと改造されてきた歴史がある。英国の通信会社BTは初代フォードKaの貨物仕様を特注し、フィアットもパンダのバン仕様を数世代にわたり販売してきた。

乗用車ベースの商用車の市場はここ数年で低迷していたが、現在は復活の兆しを見せている。ルノー4 Eテックやシトロエンe-C3の商用車仕様などさまざまな選択肢がある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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