50年落ちのランチア『フルビア1.3S』で子どもを送り迎え 旧車を毎日使い倒す生粋のイタリア人「乗るためのクルマです」

公開 : 2026.04.09 17:05

甲高いV4サウンドとガソリンの臭い

驚くべきことに、フルビアに搭載されている1300ccエンジンはV型4気筒だ。

「2つのシリンダーバンクが非常に近いので、シリンダーヘッドは1つしかありません。ボンネットを低くするために、エンジンは斜めに傾けて搭載されています。ツインキャブレターで、純正状態で約98psを発揮していました。その後、チューニングされて少しパワーアップしています。回転域が広く、レッドゾーンは6500rpmです」

ジュゼッペ・ミネッティさんのランチア・フルビア1.3S
ジュゼッペ・ミネッティさんのランチア・フルビア1.3S    AUTOCAR

「前のオーナーが特注のマフラーを取り付けていて、素晴らしい音を出すんですよ。V4なのか、それともバイクのエンジンなのか分からなくなるほどです。心地よい甲高い音色です」

「車重は1トン未満です。発進も十分速いのですが、特に印象的なのはギアチェンジ時のパフォーマンスです。5速トランスミッションは1速がドッグレッグ式になっており、素早いシフトチェンジが可能です。技術的には非常にシンプルなクルマで、電気系統も少なく、基本的なメンテナンスも簡単です」

単純な構造であることは間違いなさそうだが、ジュゼッペさんが自分でガソリン漏れを直せるほど単純かどうかは分からない。

「時々車内がガソリン臭くなるので、よく窓を開けて運転しています。子供たちは、僕がドライブに行ってきたかどうか、ガソリンの臭いで分かるって言うんですよ!」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョン・エバンス

    John Evans

    役職:特派員
    フリーランスのジャーナリストで、AUTOCAR英国編集部の元スタッフ。姉妹誌『What Car?』誌の副編集長や『Practical Caravan誌』の編集長なども歴任した。元自動車ディーラーの営業マンという経験を活かし、新車・中古車市場や消費者問題について幅広く取り扱っている。近年は、これらのニュースや特集記事に加え、アイスクリーム・ワゴンのDIY方法から放置車両の探索まで、さまざまな記事を寄稿している。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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