【休日クラシック・ポルシェ・アーカイブ #11】1972年ポルシェ911 「さらに排気量を2341ccに拡大」

公開 : 2026.05.24 06:45

世界的な人気モデルとして支持され、サーキットでも数えきれぬ栄光の記録を刻んできたポルシェ。土日祝日の朝に公開する、そんなポルシェの足跡を膨大なアーカイブと共に振り返る連載です。#11は『1972年ポルシェ911』です。

1972年ポルシェ911

1971年8月から生産されたMY1972モデルは、年々厳しさを増す排気ガス規制に対応するため、再びスケールアップされる。

84mmのボアはそのままに、ストロークを70.4mmに伸ばし、排気量を2341ccに拡大。911T にもメカニカル・インジェクション採用され、140hpを発揮。911Eと911Sの最高出力は165hp、190hpに達した。

空冷水平対向6気筒 2341cc ●140/165/190hp●205/220/230km/h
空冷水平対向6気筒 2341cc ●140/165/190hp●205/220/230km/h
    ポルシェ

この年からホイールベースが3mm延長された2271mmとなった。

1973年1月より厳しくなった排気ガス規制に対応するため、燃料供給はメカニカル・インジェクションからボッシュKジェトロニックに変更。MY1973も同じ内容で生産された。

1972年モデルの特徴としては、右リアフェンダー上部にオイルの給油口がある点だ。重量バランスを最適化するためにオイルタンクを前方に移動したのだが、ユーザーが間違えて燃料を入れる事例が多発し、1973年モデルでは従来の位置へと戻されてしまった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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