あくまでもロードカー! スパルタンな中に独特な高級感 マセラティGT2ストラダーレ&MCプーラ・チェロ(中編)

公開 : 2026.04.30 11:50

きわめてナチュラルで安定感のある動き

フルスロットルでの加速時に全身を襲うGは、マセラティが発表した2.8秒以下という0→100km/hのデータから想像していたとおりの驚異的な強さだ。

その先にあるコルサ・モードでは、ドライバーはその中で4段階のセッティングを選択できる。違いは主にスタビリティコントロールの介入レベルにあるようだが、オンロードでのドライブに終始した今回は、その差を確認することはできなかった。それはサーキットを走行するカスタマーのみが知り得るものなのである。

巨大なリアウイングは、280km/h走行時に500kgのダウンフォースを発生する。
巨大なリアウイングは、280km/h走行時に500kgのダウンフォースを発生する。    神村聖

巨大なリアウイングは、280km/h走行時に500kgのダウンフォースを発生するというが、GT2ストラダーレが持つエアロダイナミクスの優秀さは、日本の高速道路でも十分に確認することができる。

その直進安定性は素晴らしく、ステアリングフィールに大きく影響するノーズのリフトは皆無に近い。そしてさらに感動的なのは、コーナリングで感じるきわめてナチュラルで安定感のある動きだった。

コンパクトなV6エンジンを車体のセンターにレイアウトしていること。そして基本構造体たるカーボンモノコックはもちろん、サスペンションそのものの剛性が非常に高く得られていることで、GT2ストラダーレは常にドライバーの意思に忠実な動きを実現してくれるのだ。

参考までにGT2ストラダーレのスペックシートに示される重量は、わずか1620kg。この軽量性もまたこのスーパースポーツの大きな魅力であるのは言うまでもない。

*マセラティGT2ストラダーレ&MCプーラ・チェロ(後編)へと続きます。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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