フォルクスワーゲン新型『IDポロ』発表 開発手法を一新した次世代EV、約470万円から欧州導入
公開 : 2026.05.01 11:45
親しみやすいデザイン
IDポロは、フォルクスワーゲンの新たなデザイン言語を採用している。グリューニッツ氏は、その「フレンドリー」な顔立ちや「好感の持てる笑顔」など、ID.2allコンセプトから多くの要素が引き継がれているとし、「真のフォルクスワーゲンには顔が必要です」と述べた。
エントリーグレードを除く全車で、フロント部分にライトアップバーが装備され、「夜間でも力強く、一目でわかる外観」になっているという。リアのエンブレムは点灯する。ロングホイールベースとショートオーバーハングによって室内空間を拡大し、初代ゴルフから始まった特徴的なCピラーを備えている。

立体的なフェンダー形状と相まって、「力強く安定感のある外観」を実現し、「落ち着きがあり、時代を超越した」デザインとなっているとグリューニッツ氏は述べた。「フォルクスワーゲンはモダンに見えつつ、10年後も依然として魅力的に見えるべきです」
インテリアにも新世代のレイアウトが採用された。グリューニッツ氏は「大きな飛躍」であり、過去のEVモデルに対する「お客様からの多くの批判に応えた」ものだと述べた。
「VWらしい」作りとは
ダッシュボードには、10.25インチのデジタルインストゥルメントディスプレイと、13インチのインフォテインメントスクリーンが配置されている。後者の画面の下にはエアコンやハザードランプ操作用の物理ボタンが並び、音量調整や楽曲、ラジオ局の切り替えができるロータリーダイヤルも備わる。新形状のステアリングホイールにも物理ボタンが装備されている。
シェーファー氏は、ミント氏の掲げる新しいデザイン言語が「チーム全体にとって強いインスピレーションを与えた」とし、それが同社の変革につながったと述べた。このデザインの「明快さ」が、意思決定のあり方を「些細なことまですべて変えた」という。

例えばドアハンドルは、ID.4のようなフラットなタッチセンサー式ではなく、物理的なハンドルを採用している。その理由について、シェーファー氏は次のように説明した。
「買い物袋を手に持ってクルマの前に立ち、ドアの開け方が分からない。『これではフォルクスワーゲンらしくない』と考えました。直感的に操作でき、好感が持てるものでなければならないのです」
「だからこそ、物理的なボタンや直感的な使いやすさ、そして分かりやすい名称を復活させました」
幅広いラインナップ展開
IDポロは発売当初から、3種類のパワートレインと2種類のバッテリーが用意される。エントリーグレードの『ライフ』は37kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを採用し、WLTPサイクルでの航続距離は329kmとされる。最大90kWでの充電が可能で、10%から80%までの充電に27分かかる。モーター出力は116psと135psの2種類から選択可能だ。
最上位グレードの『スタイル』は52kWhのニッケル・マンガン・コバルト(NMC)バッテリーパックを搭載し、航続距離は454kmに伸びる。最大充電速度は130kWで、10〜80%の充電時間は24分に短縮される。

よりパワフルな『GTI』も、まもなくラインナップに加わる。EVモデルにGTIのバッジが採用されるのはこれが初めてだ。今年後半に発売される見込みで、最高出力は225psとなる。
IDポロは「通常なら上位クラスに搭載されるようなテクノロジーを備えている」とグリューニッツ氏は述べた。例えば、半自動運転アシスト、バックカメラ、スマートフォンのミラーリング機能が標準装備される。また、所有者のスマートフォンを使って駐車操作を行うこともできる。スタイルグレードにはLEDマトリックスヘッドライト、スポーツコンフォートシート、2ゾーンエアコンが追加され、パノラミックサンルーフ、電動調整式フロントシート、10スピーカーのハーマン・カードン製サウンドシステムなどはオプションで選択できる。
フォルクスワーゲンは今後、高性能モデルとして『GTIクラブスポーツ』と『R』の導入を検討している。後者は四輪駆動のインホイールモーターを搭載し、最高出力400psを超える可能性がある。

























