フォルクスワーゲン・グループのスポーティな小型EV クプラ新型『ラヴァル』 走りとスタイルに特化した個性派ハッチバック

公開 : 2026.04.13 07:25

スペインのクプラから小型EV『ラヴァル』が発表されました。次期フォルクスワーゲンIDポロなどの兄弟車で、約2万3000ポンド(約490万円)から欧州で販売される予定です。ルノー5への対抗馬として期待されます。

次期VW IDポロの兄弟車

スペインの自動車ブランドで、フォルクスワーゲン・グループ傘下のクプラは、新型のコンパクトEV『ラヴァル(Raval)』を初公開した。今夏に欧州で発売され、価格は2万3000ポンド(約490万円)未満からとなる。

このクラスのEVとしては比較的安価な設定で、今後発売予定のフォルクスワーゲンIDクロス、IDポロ、スコダ・エピックといった兄弟車とMEBプラス・プラットフォームを共有することでコスト削減を実現した。

クプラ・ラヴァル
クプラ・ラヴァル    クプラ

MEBプラスは、より大型のフォルクスワーゲンID.3やクプラ・ボーンなどで採用されているMEBを発展させたものだ。リアサスペンションをマルチリンク式からシンプルなトーションビーム式へ変更するなど、小型車向けにさまざまな改良が加えられている。

新型ラヴァルのボディサイズは全長4.05m、全幅1.78m、全高1.52mで、ルノー5 Eテックよりわずかに大きい。フォルクスワーゲン・グループが投入予定の小型EVの中で最もスポーティなモデルとして位置付けられており、その結果、MEBプラスの基本構成より15mm低く、10mm広くなっている。

コンパクトなサイズながら、トランクの床下に大型収納スペースを備え、荷室容量は430Lと広い。

225psの高性能モデルも

ラヴァルには4種類のグレード、4種類のパワートレイン、2種類のバッテリーが用意される。こうした構成は、フォルクスワーゲンの兄弟車にも踏襲されるだろう。

エントリーグレードの『コア』は、最高出力115psのフロントモーターと37kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを搭載し、公称航続距離は約300kmだ。最大90kWの充電が可能で、10~80%の充電には27分かかる。

クプラ・ラヴァル
クプラ・ラヴァル    クプラ

『V1』および『V2』グレードは標準で135psを発揮し、オプションで210psまで引き上げることができる。52kWhのニッケル・マンガン・コバルト(NMC)バッテリーも選択可能で、これにより公称航続距離は約450kmに伸びる。充電は最大130kWに対応する。

最上位グレードは『VZ』(スペイン語で「速い」を意味する「Veloz」の略)で、アルピーヌA290に対抗する高性能EVとなる。価格は約3万7000ポンド(約790万円)だ。

VZには52kWhのバッテリーが搭載され、モーター出力は225psに向上する。電子制御リミテッドスリップディファレンシャルを備え、0-100km/h加速タイムは7.0秒、最高速度は174km/hを達成する。出力向上に伴い、航続距離は約450kmから400km近くへと短縮される。

フロントサスペンションもVZ専用のセッティングとなる。ナックルを改良することでネガティブキャンバー角を拡大し、より強い横Gに耐えられるようにした。これにダイナミック・シャシー・コントロール(DCC)スポーツのアダプティブダンパーが組み合わされている。スタビリティコントロールは完全にオフにすることも可能だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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