3列6人乗り新型『テスラ・モデルYL』は、ミニバンではなく究極のファミリーカー 日本上陸でわかった「最近」と「最新」

公開 : 2026.05.12 11:45

いわゆる『メーター』はなし

カードキーでBピラーにタッチするとロックが解除され、センターコンソールにカードキーを置き、ブレーキペダルを踏めばシステムが立ち上がる。

コクピットの風景は、モデルYと基本的に変わらない。インパネ中央に16インチのタッチスクリーン、ステアリングホイールの左右スポークにスイッチ、そしてウインカー用のレバーがあるくらいで、いわゆるメーターのようなものはない。

コクピットの風景は、モデルYと基本的に変わらない。
コクピットの風景は、モデルYと基本的に変わらない。    篠原政明

ATセレクターもなく、タッチスクリーン右上の表示を上にスワイプすればD、下にスワイプすればR、間をタップすればPとなり、まさにスマホ感覚だ。

その走りはテスラらしい、電気自動車そのもの。静かで快適で、2トンを超える車両重量を感じさせないほど加速は力強い。なお、加速や減速(回生)のレベルはタッチスクリーンで調整が可能だ。

どの席に座っても乗り心地は良い

運転を代わってもらって2、3列目にも乗ってみたが、どの席に座っても乗り心地は良い。これにはリアタイヤのサイズアップや電子制御ダンパーも奏功しているようだ。

特に2列目は電動で昇降するアームレストやベンチレーション&ヒーターも備わり、ここがモデルYLの特等席と思わせる。

その走りはテスラらしい、電気自動車そのもの。
その走りはテスラらしい、電気自動車そのもの。    上野和秀

2列目からウオークスルーして乗り込む3列目も、ヘッド&フットスペースは十分。走行中に運転席と3列目で普通に会話できるなど、静粛性もきわめて高い。

ラゲッジルーム側からスイッチひとつで、2、3列目のシートバックを倒せるのも便利だ。ラゲッジスペースは最大2539Lと広大で、フロントにも117Lのフランクが備わる。

ちなみにハザードスイッチはフロントウインドーの上にあり、ヘッドランプやエアコン、ドアミラーなど、ほとんどの調整をディスプレイで行うなど、インターフェースは独特で他のクルマから乗り換えると違和感は大きい。だが、このクルマだけに乗って慣れてしまえば問題はない。

ありきたりな6人乗りSUVではなく

テスラはこのモデルYLをミニバンと呼ばず、『究極のファミリーカーを目指した』と謳っている。しかも、ありきたりな6人乗りSUVではなく、広い室内空間と高い汎用性、そして利便性と安全性を備えた、妥協のない、家族旅行などにも最適なテスラ車と強調する。

なお国の補助金は127万円となり、今注文して6月30日までに納車されれば、スーパーチャージャーを利用した充電料金が3年間無料になるという。日本のデザインが強いラージサイズミニバンに辟易している方なら、このモデルYLを選択肢にするのも悪くないだろう。

2列目はモデルYLの特等席と思わせる快適さ。
2列目はモデルYLの特等席と思わせる快適さ。    篠原政明

テスラ・モデルYLのスペック

全長×全幅×全高:4980×1920×1670mm
ホイールベース:3040mm
車両重量:2090kg
モーター:交流同期電動機×2
最高出力:未発表
最大トルク:未発表
WLTCモード航続距離:788km
駆動方式:4WD
タイヤサイズ:F255/45R19 R275/45R19
車両価格:749万円

テスラ・モデルYLの価格は749万円となる。
テスラ・モデルYLの価格は749万円となる。    篠原政明

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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