フォルクスワーゲン新型ホットハッチ『IDポロGTI』正式発表 電動モデル初の名称採用 リアサスは「最高のトーションビーム」

公開 : 2026.05.16 07:25

「GTI」の名にふさわしい要素とは

IDポロGTIは、2023年に『ID.GTIコンセプト』として先行公開されている。技術責任者のカイ・グリューニッツ氏は「ほぼすべてのディテールを量産モデルに反映させた」と述べている。

コンセプトカーと同様にアグレッシブなフォルムを持ち、前後には小型のディフューザー、わずかに張り出したフェンダー、小型のトランクリッドスポイラー、そして角ばったサイドスカートを備えている。

新型IDポロGTI
新型IDポロGTI    フォルクスワーゲン

ハニカムフロントグリルや、かつての「ペッパーポット」スチールホイールを彷彿とさせる「ゴルフボール」型の19インチアルミホイールもそのまま採用された。

グリューニッツ氏は、IDポロGTIには「真のGTIにふさわしいすべての要素」が備わっていると述べた。

標準モデルのIDポロと比較して、GTIはフロントおよびリアのオーバーハングがわずかに長く、車高も少し低くなっているが、室内のヘッドルームとトランク容量(441L)には影響がない。

フォルクスワーゲンは、「1976年のゴルフGTIを彷彿とさせるプロポーションを持ちながらも、未来へとタイムスリップしたかのような、極めてシャープなGTIデザインが生まれた」としている。

IDポロGTIのボディサイズは全長4096mm、全幅1816mm、全高1513mm、ホイールベース2599mm。車両重量は1540kgとされる。

スポーティなインテリアデザイン

インテリアは標準モデルとほぼ同一だが、より高級感のある素材が採用されている。10.25インチのデジタルインストゥルメントディスプレイ、13インチの横長インフォテインメントスクリーンを備え、ダッシュボードやステアリングホイールには物理ボタンやノブが配置されている。

スポーツシートも新設計で、クラシックなGTIのタータンチェックを「新解釈」したデザインが特徴だ。

新型IDポロGTI
新型IDポロGTI    フォルクスワーゲン

グリューニッツ氏は、1976年のGTI登場以来、「この3文字は極めて特別な意味を持っています。一方でドライビングの楽しさと俊敏性を、他方で日常的な実用性と控えめな風格を象徴しています」と述べた。パワートレインは内燃機関からバッテリーとモーターに切り替わったが、こうした価値観は変わらないという。

グリニッツ氏はさらに、「スポーティさと日常的な実用性は、すべてのGTIに不可欠な要素です。開発チームは、再び真のフォルクスワーゲンを生み出したかった。人々をワクワクさせるクルマ、わたし達が誇りに思えるクルマ、そして家族や友人、お客様、メディアを笑顔にするクルマです」と続けた。

今年後半から欧州で先行販売

IDポロGTIのドイツ向けの価格は約3万9000ユーロ(約720万円)から。具体的な価格や仕様詳細は未発表だが、ドイツでは今秋から先行販売が開始される予定だ。

今後、GTIバッジを冠した複数のEVがラインナップに加わる予定だ。IDポロGTIのさらなる高性能バージョンとして、最高出力286psを発生する『クラブスポーツ』仕様が登場する可能性もある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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