旧車で酷暑をどう乗り切る問題 自分で貼ったUVカット&断熱フィルムを検証!【連載:遠藤イヅルのB11型日産サニーカリフォルニア再生&快適化計画 #19】

公開 : 2026.07.17 12:05

数値から知るカーフィルムの性能

そして『エアコンは効くようになったのか』という点について。これまでは『真夏の炎天下だと、走るとそれなりに涼しい』という効き具合でしたが、以前より停車中、走行中ともに涼しさが増したように思います。

現代のクルマのような涼しさは望めませんが、『炎天下では効かない』という状況は少し改善されたハズです。

フィルムを貼ったフロントドアの内張は前後ともに約44℃。素材がダッシュボードと異なりますが、放射率はおおむね変わらないようです。
フィルムを貼ったフロントドアの内張は前後ともに約44℃。素材がダッシュボードと異なりますが、放射率はおおむね変わらないようです。    遠藤イヅル

なお今回使ったフィルムのメーカー『ブレインテック』では、フィルムの性能を公開しています。フロントドアとクオーター窓に貼った『IR-88CL IR透明断熱』の日射エネルギー吸収率は24%、反射率8%、透過率は68%。こちらは太陽光がどのくらいガラスを通り抜けるかの数値。遮蔽係数は0.89と記載されています。

遮蔽係数とは、3mm厚の透明ガラスを基準(=1)として、どれだけ太陽からの日射熱を防ぐかを示す指標で、数値が1より低いほど遮蔽性能が高くなります。0.89だと透明断熱フィルムでは平均的な値とのこと。また、日射熱取得率0.78、日射熱除去率22%、赤外線カット率は66%と記されています。

ちなみに国際的な指標が存在する遮蔽係数に対し、赤外線カット率はメーカーごとに測定基準が異なるため、遮蔽係数=赤外線カット率にはならないようです。カーフィルム選びは、遮蔽係数や日射熱取得率(除去率)で判断するとよいとのこと。勉強になりますね。

さあ夏はこれからが本番。今回は、肝心のリアゲートに貼ったフィルムの効果について触れられなかったので、追って検証、報告したいと思います。あとは天井に断熱材を貼りたいですね。

(当連載は不定期掲載ですが、主に金曜日お昼頃に公開予定となります)

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    遠藤イヅル

    Izuru Endo

    1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター兼ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。実用車や商用車を好み、希少性が高い車種を乗り継ぐ。現在の所有は1987年式日産VWサンタナ、1985年式日産サニーカリフォルニア、2013年式ルノー・ルーテシア。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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